元記事はオートックワンのこれ。
私に言わせれば、クルマの善し悪しなんて長い生活を共にしないと、つまり最低1年。たぶん3年くらい付き合わないと本当のところはわからないモノだと思うので。
レンタカーで数日乗ったからって、そのクルマの全てがわかったような気になる事の方が鼻白みますな。
予算内という大前提を別にすると、カタログと装備表でほぼ決めるものでは??
私なんて実物すら見ないうちに買っちゃったクルマも一台や二台じゃないですし、こういうマインドはあんまり理解できない派です。
「高額商品を買うのに失敗したくない」という気持はよくわりますし、ネット時代にはいってそういう「失敗したくない症候群」の蔓延が加速しているようですが、私に言わせればクルマみたいな高額商品だからこそ、初対面(納車時)の時に感情が強く揺すぶられる快感というか脳内麻薬を思う存分味わえるのではないかと思うのですよ。
というか、伊達に新築マンションばかり3件も買い替えてません。
新築マンションなんて売れ残った実部屋販売以外、基本的に見ずテンのカタログ販売ですからね。
バクチです。
ショウルームがある?
全ての部屋タイプのショウルームを用意している新築マンション販売なんてありませんぜ?
たまさか希望するタイプの部屋があったとしても、内装や装備なんて生活感皆無のショウルームのデコレーション目的でオプションてんこ盛りで、素の状態とはほど遠い場合が多いんです(今回、私の部屋はそうでした。オプション多すぎて、実物のイメージが数値以外はまったく掴めませんでした)。
さらに言えば、マンションなんて自分だけが住むわけじゃないですから。
上下左右の部屋はもちろん、顔を合わせることが多いであろう同じ階にどんな人が入るかまったくわからない。
管理組合がいくら注意しても共用廊下に乳母車や生協さんの発泡スチロール保温ボックスや自転車を放置する住民もでてくるでしょう。
雨の日なんかは廊下に面した窓の桟は傘掛けに堕していき、いつの間にかその辺の安い賃貸アパートの様相を呈する可能性もあるんです。
ゴミの日の前日なんか、玄関ドアの前にゴミ袋を出す人がいる、とかね?
なのでバクチ度はクルマの比じゃありません。
付近住民の質といことならマンションに限らず新たに開発された戸建て地区だって一緒ですよね。
家でさえこれなんですから、たかがクルマ程度、バクチ、いや冒険しないでどうするんですか?
基本的に見ずテンで買うクルマって、見た目に惚れた場合が多いでしょうし、惚れたクルマですからほぼ気に入るはず。納車からしばらくはまさにハネムーンでその期間の感動量だけでも、たぶんもうバクチの元は取れるはず。
もちろん感動することばかりじゃなくて、そうこうしているうちに見ずテンだからこその「こんなはずじゃなかった」系のがっかり部分もいろいろ出てくるでしょう。でも、自分のものになった「愛車」なら、それはもうあばたもえくぼになりますよ。
欠点だと思わず、人がクルマに合わせて寄り添ってやればいいんです。そうすればだいたいの事はオッケーなはずです。
そもそもクルマの場合はクリティカルな失敗などないはずでしょう?
一番のクリティカルな部分である「物理的に車庫に保管できない」サイズの縛りなどはカタログでわかりますから。
さすがに現代では「実物はカタログより10cm長かった」とかあり得ません。
サイズはわかるけど、車幅が大きくて車両感覚がわからないのがどうしても気になる?
いやいやいや。
経験上言わせていただけるなら、横幅なんてすぐに慣れます。
というか、慣れろ。車幅感覚、車両感覚を掴む事はクルマを運転するという業務を行う上でドライバーが負うべき「義務」でしょう。
レンタカーじゃないんですから、じっくりと付き合って慣れるべし。
なに、そんなものは新車への愛情ですぐに慣れちゃいますからね、心配いりません。
車幅が2mくらいまでのクルマならたいがい問題ありません。むしろそれくらいのクルマをいくら練習して感覚を養っても普通に運転できないっていう人はそもそもクルマなんて運転しないほうがいい。適性がないというか、かなりの下手クソ、というかそういう人ってだいたいは練習もせずパッとのって「私は絶対ダメ」なんて決めつける系の甘えた性格の人じゃないかと思います。
そういう性格はちょっと直した方が人生楽しいと思いますよ。
なので人生を楽しむ為にも、クルマは見ずテンのフィーリングでチョイスする事をおすすめします!(・∀・)
余計なお世話ですね、ええ。
ま、クルマってカタログから読み解くべきは、数値的な車幅よりむしろ最小回転半径だと思います。
横幅2mで最小回転半径6mのクルマより、最小回転半径8mの軽自動車の方がよほど取り回しがしにくいクルマのはずですから。
※もちろんそんなスペックの軽自動車は存在しませんし、横幅が広いクルマの方が相対的に最小回転半径も大きいのはアタリマエですが。
おっと、話が逸れてしまいました。
何がいいたかったかというと、このサービス、主旨には性格的に共感はできないけど、とっても魅力的なのはわかる、と言いたかったのです。
クルマが気に入ったら、そのまま買えるというスピード感が素晴らしいなあ、と。
問題はそもそも気になるクルマが都合良く存在しているかどうか、でしょうかね。