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★なぜ私が(再び)PEN Fを買ってしまったか?【OLYMPUS PEN-F】

我ながら謎です。 気がついたらVer.3.0にファームウェアをアップデートしている自分がいました。

そこに謎があれば解かねばなりますまい。
それが私の生きる道……。
かどうかはわかりませんが、いったいなんでこんな事になったのかを冷静に検証してみることにしました。

そもそも

そもそもは、E-M10 MarkⅢを買おうと思っていたんですよ。
なぜなら、気がつくと手元にオリンパスのボディがなかったんです。
いえ、正直に言いますと、ずっと気がついてたんです。
機材整理の一環で、いったん全部手放したんですよね。
その時のキーワードは確か「とんがり帽子(いわゆるペンタプリズム部分)のカメラはもういらない」だったかなあ。
バッグの出し入れの際に、E-M10Ⅱのトンガリ部分が引っかかる事が多くて「イラっとしてやった(売った)」んです。
デザインがとても気に入っていたE-M10Ⅱだったんですけどね。
ディスプレイはチルト式だし、内蔵ストロボはちゃんとあるし、メニュー機能はケチらないできちんと必要な物どころかこれでもか、というほど多機能だし、動画ボタン(赤ボタン)はプログラマブルだしで、言わば理想のミルクスだったんですけど……。
やっぱりとんがり帽子が「カメラ」を主張し過ぎる気がして、よりコンパクトでプレーンなデザインのGX7 MK2ばかり使うようになっていったわけですね。
でも、「やっぱりE-M10Ⅱは好きだな。そのうち手に入れよう」とずっと考えていたのです。
要するにあとは買うタイミングだけだったんです。
なんというか買う必要性はありません。GX7 MK2はじめ、いくつもカメラはあるのでE-M10Ⅱでなければならないシチュエーションなど発生しなかったんです。
で、ズルズルとオリンパスボディのない状況が続いておりました。

で、FUJIFILMのX-E3を買ってみて思ったんですよ。

「コレジャナイ」と。
X100Fを使うと、X-E3の「ミニマル」という謳い文句がさらにウソ臭く思えてきました。
ぶっちゃけると「ミニマル=安っぽい」になってるんじゃないの? というモノです。
事実、X-E2の方がどう見てもいいカメラに思えてなりませんでしたしね。

その点プラスチックボディなのに「いいもの感」あふれるE-M10Ⅱ。
こちらはミニマルじゃなくて「安くてもイイモノを作るんだぜ」という気概が感じられるプロダクトなんですよ。
なので、X-E3を見て、俄然やっぱりもう一度E-M10Ⅱを使いたいと思ったわけです。

で、気付いたら時代はE-M10Ⅱじゃなくて、E-M10 Ⅲになっていたわけです。

まあ、知ってましたけど。↓
何が言いたいかというと、E-M10Ⅱの流通在庫があまりない状態だったんです。
いえ、ありますよ?
あるにはあるんですが、値段がE-M10Ⅲとあんまりかわらない。
だったらE-M10Ⅲにしよう、と決めました。
見た目もE-M10Ⅲの方がよりスマートになっていましたし(個人の感想です)。

さっそくオリンパスのwebサイトでE-M10Ⅲをチェック。
すると……。
「あれあれ?」

どうやらオリンパスは、E-M10Ⅱまでとは方針を変えたようです。

「安いんだから、それなりの機能でいいでしょ」
E-M10Ⅲはそういう立ち位置のカメラに変わってました。
E-M10Ⅱにあった機能がいくつか削られてるんです。
私は比較的どうでもいい新機能より、使いたい昨日が削られている事に腹が立ちました。
なんでそんなつまんない差別化をするかな、と。
そういうあからさまな差別化はせず、むしろ下位機種であっても新しいモデルに最新の機能をブチこんでしまうオリンパスの傾いたところが好きだったんですが……。

その時点で私はE-M10Ⅲを買う気が失せました。

だったらE-M10Ⅱの出物(在庫セールと言い換えてもOK)を待とうかな、と一気にモチベーションがダウンしてしまったのでした。

そうこうしているうちに少し時間が経過しました。
結局私に派E-M10Ⅱの出物などは見つけられず、なんとなく流通している数が減っていくのを実感しただけでございました。
そんな「出物探索の旅」の途中に、今度は「だったらこれでもいいんじゃね?」と思えるシロモノを発見したんです。
そのシロモノとは……OLYMPUS E-M5 MarkⅡでございます。

かつて私はこのカメラも所有しておりました。
記憶を紐解くに、E-M1が故障入院し、その間の「繋ぎ」として購入したものと思われます。
手放した理由は「なんかE-M10Ⅱで充分だから」というわかったようなわからないような、断捨離的マインドに取り付かれてやったものだと思われます。

そのE-M5Ⅱですが、今現在だと、なんとE-M10Ⅲより安いんです。

まあ、最新のE-M10Ⅲと早3年前のE-M5Ⅱとを比べるのもアレですが、なんのなんの、性能はE-M10Ⅲとタメを晴れるどころか、まだまだ上位機種としての面目を保っています。

そもそもE-M5系はE-M1系とは違い、小型軽量を旨として開発された経緯があります。
なのでE-M10系と比べても、ほんの少し重い程度ですし、ボディサイズもさほどかわりません。
「これ、実はけっこういいん選択なんじゃね?」
私はそう考えました。

もっとも問題が2つありまして……。

一つは内蔵ストロボがない事。
もう一つはバリアングル液晶だということです。
まあ、実はそれこそがかつてE-M5Ⅱを手放した大きな理由なんですけどね。
あと、予約して発売日購入をしなかった理由でもあります。
E-M1が故障しなけりゃ買ってないカメラだったことは間違いありません。

……。
「どっちもクリティカルな問題じゃん!(・∀・)」
「ですよねー。(・∀・)」
「でも、だからといってE-M10Ⅲを買うのは業腹じゃね?」
「そうなんだよなー」
「何と言っても今だとモデル末期で安いし、オリンパスのボディを取りあえず一つ持っておくという目的には悪くないんじゃない?」
「うむ」
「ストロボレスとバリアングルモニタについては妥協という言葉で塗りつぶそう。人生とは妥協と読むのだよ」
「そうだな。確かにその二つを除くとE-M5Ⅱ自体はいいカメラなんだよね」
「だったらポチるべし」
「うむ」

……。
カートに入れてポチる寸前になって、決済画面を前に腕組みをする私。
「どうした?」
「E-M5Ⅱでもいいんだけどさ」
「うん?」
「バリアングル液晶とストロボレスを妥協するなら、敢えてE-M5Ⅱを買う必要とかなくない?」
「どういう事?」
「これ、とんがり帽子系(一眼レフスタイル)のボディじゃん」
「そうだよ?」
「結局使わなくなるじゃん。ストロボレス、バリアングル、とんがり帽子ってのが3大NGワードだったじゃん」
「だからそこは妥協だろ?」
「いや、妥協は2つまでだ。さすがに3つも妥協出来ない」
「じゃあどうすんのさ?」
「コイツがある事を忘れていた」
「ああ……。でも、それって」
「うむ。これもE-M5Ⅱと同様、予約せずに、というか予約をキャンセルした奴だよ。で、しばらく経ってものは試しで購入し、バリアングルとストロボレスがダメであっと言う間に売り払った経緯があるし、なんというか縁が無いカメラという感じだった」
「だったら」
「いや、よく考えろ。今回は前回とは覚悟が違う。前回はjust becauseだったろ? でも今回は2つまでは妥協する、という決心を持って買うわけだから」
「ふむ。そこまでいうのならもう止めはしないよ」
「よし」
ポチ……。

以上が「E-M10Ⅲを買うつもりでネットを泳いでたら、手元に来たのはPEN Fだった」という謎の答えでございました。

Q.E.D. (・∀・)

Natsumi Amagase

【文書作成の以来、歓迎です】 口は悪いが愛はある? モノ好き(「物好き」ではない)のフツーのサラリーマン。 主にデジタルガジェット、時たま家電ネタが中心です。最近はややもすると自転車ネタに流れる場合も。 お問合せ先:natsumi%mono-ludens.com ※%を@に変えて送付してください

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