備忘録的に2018年版「うるさら7」ことRXシリーズの4.0kWと5.6kWの能力を比較しておきます。
ダイキン:単相200V 4.0kWモデル 消費電力量期間合計(年間)1,051kWh/通年エネルギー消費効率 7.2
ダイキン:単相200V 5.6kWモデル 消費電力量期間合計(年間)1,630kWh/通年エネルギー消費効率 6.5
ざっと1.5倍ほどコスト高になる格好ですね。
というか、エアコンの定価って冷静に見るとオソロシイ値段ですな。二台買うと110万円プラス税……。
で、当初は9.0kW1台で行く事を考えておりましたのでこんな感じ。
ダイキン:単相200V 9.0kWモデル 消費電力量期間合計(年間)3,405kWh/通年エネルギー消費効率 5.0
冷房はともかく、暖房を考えると家庭用ルームエアコンでは最大容量のこの9.0kWモデルでも余裕とは言えないということでしたので、それに比べると5.6×2は「絶対余裕がある」という事なので、1台にするよりランニングコスト自体は下がる事はまちがいなさそうなので納得する事にしました。
まあ、9.0wk vs. 11.2kWですからそりゃあ余裕ありますよね。
当初考えていた4.0kW×2だと8.0kW止まりで9.0kWモデル以下となります。
なので「なるほど」と思えました。
最終的に「うるさら7」に決めたのですが、ギイギリまで比較検討していたのは、ダイキンの「うるさら7 RXシリーズ」の他には富士通ゼネラルの「デュアルブラスター nocria Xシリーズ」でした。要するに二者択一だったわけです。
エアコンはもちろんメーカーによる特徴がいろいろあって迷うところなのですが、その特徴もよくみていると、大きく分けて2つの陣営に分かれることがわかります。
1つはダイキンや富士通ゼネラルなどが属する気流による「空間管理」陣営。
もう一つはPanasonicや三菱電機などが属する各種センサーを駆使する人間認識重視、別名「部分空調」陣営。
どちらも効率、つまり省エネの為に乾いた雑巾を絞る為に自分達の知恵を絞っているようなのですが、我が家の場合は部屋の広さもあって気流による部屋全体の快適化を重視。むしろ人感センサー方式はあんまり意味がないと判断し、結果として気流系陣営のダイキンと富士通で絞りました。
気流陣営には三菱重工(エアコン業界には三菱が2社あってややこしい。(・∀・))もいらっしゃるんですが、イマイチ訴求力がないというか、アピールが地味なのが災いして早期に脱落してしまいました。実際に買ってみると一番素晴らしいモデルだったのかもしれませんが、まあ、そこはソレ。
パラレルワールドで比較して結果を見た上で、タイムマシンで戻ってくるなんてことができると効率的なんですがね。(・∀・)
我が家が最終的にダイキンにした理由は「ピチョン君」というキャラクターの存在です。
電力自由化の際に我が家がJCOM電気を選んだ理由が「ざっくう」の存在であったように!(・∀・)
多少は冗談ですが、2018年モデルで比較すると、「うるさら7」の方が立ち上がりに強いと判断したからです。
立ち上がり、つまり電源入れてどちらが早く「温かくなるか」です。
ガスファンヒーターからの移行ですから、エアコン暖房には諦めが肝腎なのは確かですが、それでもこの暖房の立ち上がりは重視せざるを得ませんでした。
まあ、もちろん冷房の立ち上がりも。
また、富士通ゼネラルのnocria Xシリーズの売り機能である「デュアルブラスター」ですが、あれって実にガンダムチックで中二病マインドを刺激してくれて、スイッチ入れるたびに「行きまーす」って言えるし「いい!(・∀・)」とか思っていたんですがなんとなく「故障したらヤだな」という気持がブレーキをかけていた側面も否めません。左右に2つありますからね。イチイチ動くし。
細かいところでは、同容量で比較するとダイキンのモデルの方がよい数値だったことも背中を押す要因でした。
そんなこんなでメインのリビング用省エネエアコンは決定です。
それとは別に後2台必要だったのですが、そちらは最上位の省エネエアコンである必要がないので、値段重視というか、必要な機能が備わっていればいい、という程度のモチベーションしかなかったので、同じダイキンのオススメモデルでそろえる事にしました。
因みに残る二室は寝室と書庫(兼楽器練習部屋)でして、どちらもエアコン稼働時間は本当に極少です。
直接風が人間に当たらないような気流コントロール機能と自動お掃除機能さえあればOKですから。
楽器演奏中に楽器に風を吹き付けられても困るので、ここでも人感センサ方式を謳っているモデルは選びにくかったんですよね。
最後にエアコンの購入方法について。
以前と違って、現在は「ネット通販」という選択肢があります。
以前は近所にあるメーカーの代理店か家電量販店という選択肢でしたが、本当に時代が変わった感じがします。
いろいろ調べてみましたが、ネットで最安値を買って、近所の取り付け業者に設置を任せるという方法がイニシアルコスト的にはもっとも経済的でした。
ですが、私はこの方法はハナから考えていませんでした。
理由は「保険」です。
実際は保険ではなく「保証」ですね。
何かあったときにこちらが起こすアクションができるだけ楽な事を重視しました。
もちろん次の買い替えまで何もなければネット通販+設置工事業者が結果として勝利するわけですが、そこはだから「保険」という考えを入れるわけですよ。
まずネット通販+取り付け業者の場合、何らかのトラブルがあった場合、窓口は2カ所になります。
まあ、最初は取り付け業者に連絡するでしょうが、その際「これは本体のトラブルなので、ウチじゃなくてメーカーに言ってね」となる可能性もあります。そうなるとメーカーに問い合わせるわけですが、その結果として「取り付け方法が悪い為にズレてきて歪みが生じたもの」なんてなると最悪です。また設置業者とやりとりするハメになります。
もちろんメーカーへの修理依頼窓口まで全部設置業者が請け負ってくれるなら窓口は1本で済みますが、そんな新設で都合のいい業者が見つかるかどうかが疑問ですし、そもそも次の項目が満たせません。
それは「保証期間」です。
家電量販店で購入する理由の一つがこれです。
だいたいどこも5年なりそれ以上の保証を店独自で付加しています。
しかも窓口は基本的に販売店の修理窓口のみです。
修理時間の調整などは個別に修理業者と行うことになりますが、交渉窓口はあくまで一つなのでこれは単純でわかりやすいのです。
単純に考えて、保証内容も通販購入より優遇されている事の方が多いでしょう。
ということで、我が家は常識的な距離内、つまり生活圏に存在する家電量販店のうち、アフターフォローがもっとも「厚い」と思われる店、つまりケーズデンキで購入する事にしました(私が調べた限り、基本的に無料保証で、保証限度額も回数制限もない唯一の家電量販店です@エアコンの場合)。
もちろんケーズ電気を選んだ時点で最安値ではないかもね、と覚悟しておりました。
つまり他店、例えばコジマ電気との差額はランニングコスト用の保険代という考え方です。
とはいえ、想定をはるかに越えるイニシアルコストの差がある場合は別です。
でも我々が行ったその店では「4台一緒」かつ「全部同一メーカーで揃えた」事が功を奏したのか、「コレくらいで買えるといいなあ」という「捕らぬ狸の皮算用」価格を(大きく)下回る値段を提示していただいたので、それはもうサクっと決まった次第です。
あと、微妙な事情をもう少し書いておきますと、デュアルブラスターのnocria Xは最後まで却下していたわけではありませんでした。補欠というより控えとして常にスタンバイしていただいておりました。
なぜかというと、ダイキンはコジマ電気で扱っていないからです。
「うるさら7」だと予算オーバーだった場合、「デュアルブラスター」で見積をしてもらうつもりでおりました。で、デュアルブラスターの方が予算内であった場合は、コジマ電気で「デュアルブラスター」の値段を出してもらい、相見積もりして決めるつもりでございました。
因みに価格コムで調べた本体のみの最安値合計と比べてもほぼ同等の価格に収まりました。
これはどういう事かと言おうと、ネット通販の場合は取り付け業者への代金が発生しますから、それが丸々必要なし、かつ保証が10年も付いてきた、という感じです。
皆さん、あまりイニシアルコストにこだわるより、まずは家電量販店で話を(値段を)聞いてみる事をオススメしまうぞ。
という事で方向性を決め、機種を選定したわけですが、問題はこれからです。
もちろん「実際に使ってみて、どうよ?」という、言わば答え合わせ的なものが重要になると思います。
なので、エアコンについては長期レポート項目として留意しておこうと思います。
※扉の写真は旧宅のリビングで使っていた「白クマくん」
ステンレスのフィンがキラっとしててかっこよかった。