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★Xマウントボディの決定版!……なのだろうか?【FUJIFILM X-E3】その7

操作上の違和感について

購入してからこっち通勤鞄には必ず入れているし、基本的に写真撮影時にはムリヤリでもX-E3で撮る事を心がけていることもあって、もうけっこう使い込んでいる感があります。
でも、なんというかこう……いつも手に取っているし、操作も快適だし、FUJIFILMのカメラらしく「色遊び」は楽しいし、コンパクトで取り回しもいい感じだしでタイトル通り「これってX マウントボディの決定版じゃね?」と太鼓判を押せる……はずなのですが、なんというかピンと来ないんですよね。

なのでここ数日は「なぜピンと来ないのか」を考えながら撮影をしているわけです。

「我が家の焼き芋はマジで超美味いな。その辺の焼き芋とはレベルが全く違うぜ」などと思いつつVELVIAで焼き芋(正確にはまだ焼く前なのでただの芋ですが)を撮ったり、

「お前、なんで真冬なのにそんなに元気そうなの? 撲滅しちゃうよ?」などと思いつつ繁茂しているアップルミントをPROVIAで撮ったり(撮った後ざっくり刈り取ってはミントティーにしているわけですが、追っつかないほど繁る)、

「我が家のお好み焼きはいつ食べてもマジでおいしいよね」なんて言いながらASTIAでお好み焼きを撮ったり、

「なんか、今気がついたんだけど、今年に入ってはじめての外食が風月のモダン焼きってどうなんだろう?」と思いながら、ヨドバシ梅田の9Fのダイニング街で、並ばず入れた唯一の店での食事に疑問を呈しつつ、「おめーら勝手に触るんじゃねえぜ」と店員に脅されている制作途中のモダン焼きをPROVIAで撮ったり、

「今日はきれいな朝焼けじゃないか。お、まだ月も出てるぜ。これはいい色が出そうだなあ」なんて思いつつ切替レバーをオートにしてフロントコマンドダイヤルをプッシュして「夕焼け」モードで早朝の遠景を撮ったりしているわけです。

違和感。
違和感?

そこで思い立ってX-E2を引っ張り出してきてそりゃもうとっかえひっかえムダなシャッターを押してみたわけですよ。いろいろと。
使ったレンズは主に扉につけているXF23mmF2 R WRと、↓ のXF35mmF1.4 Rの二本。


個人的にこれは対照的なレンズでして、方やX-E3の「単焦点レンズキット」についている個人的に最新のXマウントレンズ、XF23mmF2。方やX-Pro1と共に購入した、個人的にもっとも古いXF35mmF1.4なので。
まあ、手持ちで小型軽量の二本はこれ、という理由です、ハイ。
というか、X-Pro2ボディ二台を手放す時に一緒にXマウントレンズはほとんど整理したので単焦点レンズはもうほとんど手元にないというのが正確な表現ですが。

で。ようやく原因がわかりました。
両方をとっかえひっかえしていて「そうか」と思った点は一つではなくいくつかあるのですが、最初に「ああ、比べるとこれは大きな違いだな」と思ったのは「電源スイッチ」です。
まずは両方のスイッチをご覧あれ。

X-E3

 

X-E2

ご覧の通り、X-E3とX-E2のそれはどちらもFUJIFILMの文法に従って同じロジックです。
シャッターボタンの受け皿を軸にしたレバースイッチ。
Nikonの一眼レフをはじめとして多くのメーカーが採用しているロジックですが、私はこれ大嫌いなんですよね。細かい理由は省きますが、電源ボタンは独立しているべき派で、まあ信じる神の違い、宗教の差、要するに好みの問題です、ハイ。

で、そのスイッチなんですが、X-E3のは操作しにくいんです。
X-E2のつもりで指を掛けて回すと「あれ?」ってなります。
写真ではわかりづらいかもしれませんが、X-E3はボディからの出っ張りが少ないんです。
X-E2はボディをもって撮影スタイルに入る一連の動作の途中で電源も入れられるという、本当に軽いトルクでスイッチが入れられるのですが、X-E3は「スイッチを入れるぞ」という意識を持って電源を入れているようなのです。
「ようなのです」というのはX-E3単体で使っている時には特に「指掛が悪い」とか「スイッチ、入れにくいな」とは感じていなかったからです。
でも比べると両者はまったく違うフィーリングなんです。
なんというか、X-E2がビッチだとすると、処女のように抵抗するX-E3という感じ?

そんなわけで一つ違和感の原因に気付くと、二つ目、三つ目が出てきました。
その二つ目、三つ目を具体的に記述する事は難しいのでざっくり総合的に官能評価をすると、手にするたびに「なんとなくいいもの感」を覚えるX-E2と、手にするたびに「安っぽくなったなあ」感を覚えるX-E3。
先ほどのたとえになぞるなら、「ビッチだけどいい女」なX-E2と「貞操観念は強い男けど浅はかな女」のX-E3という感じ?
いやいやいや。例え、悪すぎますね。(・∀・)

言葉を慎重に選びつつ、言い方を変えましょう。

「安心感があっていいもの感もするX-E2」
「なんとなく頼りなく安っぽいX-E3」

うん。こっちの方が私の好みを的確に表現してます。
要するに私はX-E3よりX-E2の方がカメラとしては好きなんです。
EVFの見え味やフォーカスレバーやオートレバーの有無、AFの強さやセンサ(と映像エンジン)の違いによる画質の向上など、機能的にX-E2がX-E3にかなう部分はありません。
でも、X-E2とX-T10のコンビで使っていて、特に大きな不満は感じていなかったのも事実。
だからこそX-Pro2を手放したのにX-E2は手元においておいたのです。
つまり「肌が合う」「ウマが合う」「しっくりくる」のはX-E2。
そう言う意味では、私にとってX-E3は「Xマウントボディの決定版」ではありませんでした。
というのが結論です。

とはいえこれは私の個人的な官能評価100%な見方です。
X-E3がほとんどX-E2を凌駕している事実は曲げようがありません。
つまり感性ではそう思わないものの、理性ではX-E3が「Xマウントの決定版」と考えているのもまた事実です。

この後はキットレンズのXF23mmF2 R WRについて思うところがありますので、書こうと思っております。
あと、実は同時に購入していたXF50mmF2 R WRについても。

そういうことで、ちゃろー。(・∀・)

Natsumi Amagase

【文書作成の以来、歓迎です】 口は悪いが愛はある? モノ好き(「物好き」ではない)のフツーのサラリーマン。 主にデジタルガジェット、時たま家電ネタが中心です。最近はややもすると自転車ネタに流れる場合も。 お問合せ先:natsumi%mono-ludens.com ※%を@に変えて送付してください

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