さて、宅配ボックスから取りだしたRoomba885を開梱です。
荷姿はいわゆる二重梱包ですね。
アップルでMacを買ったりすると同じ状態です。
本来の箱をすっぽり覆う配送用のダンボール姿で届けられておりました。
パッケージはガジェット系によくある重厚感よりも明るさ、フレンドリーさをイメージしたライトなカラー。
中味に何が入っているのかわかりやすくていいですね。
で、この箱のイメージで騙されるんですが、思っているより重いんです。
Roomba885はバッテリ込みで4kg弱なので「あれ? なんでこんなに重いんだろう」ってな感じでしたが、開梱して納得。
本体の4kg弱がそもそも重いのと、電池が6つ、「お部屋ナビ(ヴァーチャルウォール機能付き)」が2個、ホームベース、等々でけっこうな重さになっている、と。
さっそくセッティングです。
取りあえずは暫定的な位置にホームベースを設置(コンセント近く)。
Roomba本体とホームベースで結構大きなフットプリントになります。この辺がアメリカンというかアメリカ生まれっていう感じですね。
なので場所はちょっと考えないといけません。これはおいおい。
次に本体の裏側にある絶縁用の紙シートを引き出し、ダストビンの口を塞いでいる? プラシートを引き抜いてホームベースに設置して充電開始。
実はこの時初めて知ったのですが、Roombaって本体に把手があるんですね。
うん、便利。
本体の両側をもって、抱えて運ぶのかと思ってました。
充電している間に「お部屋ナビ(ヴァーチャルウォール機能付き)」に乾電池を装着。個人的にはイマドキ単二電池とか滅多に遭遇しない物体ですから新鮮でした。世の中単三と単四ですよね?
次にリモコン。
「リモコン?」
リモコンとか必要なの? お掃除ロボット初心者の私はそんな疑問を持ちましたが、マニュアルを読んで「なるほど」と思いました。
要するにロボット掃除機を普通の掃除機っぽく使う(マニュアル操作)時に役に立ちますよ、というかこれが無いと不便ですね、ということがよくわかりました。
ふむふむ。
でも、マニュアルで使うのかな?
スティックタイプの掃除機とか使う方が早くない?
いや、わかりませんが。
人間なんてどんどん堕落していくものですからね。なんでもかんでもRoombaでやっちゃおう、と思って掃除なんてまったくしなくなる可能性があります。
まあそういうわけで、充電が終わったのでさっそく稼働してみました。
「お部屋ナビ(ヴァーチャルウォール機能付き)」を、まずはヴァーチャルウォールモードにして、リビングに繋がる2つのエリアを封鎖した上で、これからもRoomba885の主戦場となるリビングを掃除してもらいました。
取りあえずRoomba885の特性を見たいので、ありのままの状態、つまりRoombaの為だからといって特に片付けたり気を遣ったりすることなく、どういう動きをするかをチェックです。
その上で弱点やクセを見て、片付けるところ、そのままのところを押さえていくという作戦です。
結果。
「Roombaって、思った以上にでかいな!」
です。
意味としては「入り込めない隙間が多い」です。
高さはdysonの360Eyeなんかと違って10cmしかありませんので、我が家のリビングの場合この高さがネックになるような場所は皆無でした。
それより一番ガッカリしたのはテーブル下です。
具体的には椅子。
そう、椅子にある4つの脚の間、つまり椅子の下側にRoombaは入れないんです。
厳密には「ギリギリ入れるけど、一度は行ったら出てこられない」というもの。
しばらく様子を見ていましたが15分経っても四つの脚の内部でもがいているので出してあげました。
これが後3cmくらい直径が小さかったら出られるような感じなんですよね。椅子の内側部分は掃除して欲しいのに非常に残念でした。
あと一番の天敵は「紙」ですね。
新聞広告とか、DMを読んだまま散らかしておくとか、写真を広げて置くとかもってのほかですね。
いや、さすがにこれは最初からわかってましたけど、一応確認しただけです、はい。
懸念していたラグですが、これは問題無く制覇。ラグがダメだったら正直に言って相当ガッカリだよな~と思っていただけにホッと胸をなで下ろしました。
むしろフチの部分をブラシでめくっちゃって上れなくなるというアクシデントが想定外でした。
まあ、別のところから上って行くので結果として掃除できているのですが、100%オッケーでは無い感じですね。
これについてはあまりめくり挙げるようなら縁を滑り止めテープでフローリングに密着(接着ではない)させるとか、何らかの対策を講じる必要がありそうですが、しばらく様子見です。
この辺り、使った事がないのにアレですけど、dyson 360Eyeだとブラシはないし、ホイールじゃなくてキャタピラだし、そもそも軽いし大丈夫そうかな、などと勝手な妄想をしたりしております。
明らかにダメだったのが、ガス管と電源などのケーブル類。
ケーブルはたまたま垂らしておいたのですが普段はそんな状態ではないので気をつけておけば大丈夫。
ガス管は……ガスファンヒータ暖房の我が家の場合はちょっとだけ工夫が必要です。が、まあ大した労力でもないので大丈夫でしょう。
ローラー台に設置したままの自転車とかもくるくる回ってあらかた掃除してくれましたし、カーテン下や部屋の角の部分はちゃんと吸い取ってくれているようです。
もっともRoomba方式は「ブラシで埃を巻き上げて吸い取っている」感があるものなので、ホコリの希薄化が行われているだけなのかもしれませんが、まあ多かれ少なかれ掃除機をかけるって言うのはそう言うことですからあまり神経質に考えない方が良さそうだな、という事もわかりました。
ただ、つくづく「デカイ」と思います、Roombaって。
直径がdysonの360Eyeくらいで、高さがRoombaくらいになるとありがたいなあ、と思います。
そんなわけで、一度動作を観察したので何をどうすればいいか、つまり片付けるものとそうしないでもいいものの区別があらかたできました。
そして思っていたよりもちゃんと掃除してくれるし、我が家の場合は紙類を片付けておけばほぼオッケーである事もわかりました。
その上で、改めて次の言葉を肝に銘じることにいたしました。
それは
「あまり期待するな」
です。
この手の自動機械っていうのは期待しすぎるとガッカリするものです。特にまだまだ過渡期の製品であればなおさらでしょう。
デジカメなんかもそうです。いや「そうでした」と言っていいかもしれません。
その昔、カシオのQV10とかを喜んで使っていた時代に「いくらとってもフィルム代はいらないなんて! これは大革命だ」なんて言って完全移行した人はいませんよね。居たら尊敬します。そのアホさかげんに。
お掃除ロボットもそういうモノです。でもさすがにQV10よりマシ。IXY Digital(もちろん初代)レベルにはなっていると思います。画素数も少ないし、オートホワイトバランスに対する信頼性は疑問、でもそろそろ実用できるところまで来た、というあの時代のライブ感を思い出します。
そもそも我が家の場合、ルンバで完璧にお掃除してもらって一年中掃除知らず、なんて事は当初から考えてません。考えて居る人がいたら尊敬します。この場合はその決断に対して。アホとかバカとは決して(たぶん)思いません。
つまり我が家の場合のルンバに対する要求水準はさほど高くないんですよ。
ざっと箇条書きにして説明するとこんな感じです。
まずは現状。
1)共働きで朝早くて夜遅い生活
2)毎日掃除機やモップを掛けるなんて現実的ではない
3)とはいえ、週末だけ掃除する、となるとけっこうホコリが目立つ
4)できれば週末の掃除も楽したい
5)夏場はまだモップだけかけてごまかせるけど、冬場は広めのラグを敷くし、モップだけじゃむりでどうしても掃除機がいる
そして希望。
1)毎日の生活も綺麗な方がいい。できればホコリとか小さなゴミが目につかない生活がしたい
2)毎日大まかな掃除がされていれば、週末にチョコっと補助的に掃除すればいいだけ、になると嬉しい
3)できれば毎週末じゃなくて隔週の掃除機掛けくらいだとさらに嬉しい
4)もしかしたらフロア掃除機取り出すのは月一くらいだと小躍りしそう
まあ、こんなところ。
「さすがに4番は期待しすぎじゃない?」と思われますかね?
まあ1番はたぶん大丈夫でしょう。2番であれば御の字。3番だと望外、と考えておけばいいかなあ、と。
とは言っても、一度使ってみると「けっこうやるじゃん?」「以外にイケる」「思っていたより断然綺麗」なんて思ってしまったので、俄然4番モードになってしまったんです。
いや、これを書いている時点で、既に四回使ってみてますが、いやはや、期待以上なので困っております。
さっそく「ここまで綺麗になるなら、モップ掛けとかもういらないね」なんて言い出してる始末。
でも、トイレとか段差の関係で入れない脱衣室とか、不織布を足踏みシートにしているキッチンなどはRoomba以外の方法で掃除する必要があるわけで、Roombaで楽を覚えすぎて「めんどくさいから掃除はこんど」なんて後回しにしないようにしなければいけません。
あと、Roomba自体もきちんと掃除しておかなければ薄汚れてしまいますから、楽を決め込んではイカンのです。
なので縛めを込めて「あまり期待しすぎるな」で丁度良いのかな、と考えております。
でもね、個々だけの話、以外にイケますよ。
コレだったらもっと早くに導入しておけば良かったなあ、と思います。