レンズに求める性能って、色々あると思うんですが、私はなにより「寄れるか寄れないか」です。
プライオリティ堂々の1位です。
多少描写が甘かろうが四隅がちょっと流れようが、解像感が今ひとつなんて言われようが、寄れるレンズは使い途があります。
三日で飽きる美人より三日で慣れるブスってやつでしょうか?
いや、違いますよね。わかってます。
ユーティリティと光学性能とを分けて考えられない私なのでいくら目を見はる解像度! なんて言われてもテーブルフォトに使えないレンズなんて私に言わせればゴミ同然です。
まあ、ゴミは言い過ぎですね。わかってますって。(・∀・)
適材適所とか、そういう風に歯に衣を着せてスポンサーに遠慮するのがプロですよね。
というか私はプロじゃないしスポンサーもいないので思った事を深く考えずにクチにしていいわけです。
で、画角とサイズ的にみると実に使えそうなこの CarlZeiss Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA ことSEL35F28Zですが、最短撮影距離で撮るとご覧の通りの体たらく。
被写体は年々ベンダーからその居場所を奪われつつある「缶入りぜんざい」by 伊藤園。
「大納言しるこ」なんて書いてますが、あれはしるこじゃなくてぜんざいだろ! と思うので敢えて無視。
ご覧の通りフタが大きい。ということは飲み口が広くてすぐに冷める……じゃなくて中の小豆を残さず全部いただけるという具合に進化しております。
是非ベンダーに缶入りぜんざいの居場所をつくってやって下さいまし。
方やプラクティカマウント用の大昔の標準レンズ? CarlZeiss JENA MC FLEKTOGON 2.4/35 ことフレクトゴンはご覧の通りの最短撮影距離を誇ります。
被写体は「満天すずめ」
豆というかピーナツ入りおかし。
というか、ビールのツマミに最適な熊本(たぶん)銘菓。
別名「雀の卵」
大きさは成人男子の親指の爪くらい?
西ドイツ系の、つまりは今のCarlZeissってスカしてますから「収差が出るので最短撮影距離は抑えている。CarlZeissのレンズは収差を認めない」そうですが、旧東ドイツの、というか本来のCarlZeissはもっと柔軟です。フレクトゴンがその証拠。
フレクトゴンは寄れるだけでなくて全ての距離で普通にちゃんと写ります。&色ノリがいいのも美点です。
なので「一家に一台、フレクトゴン」を推奨しちゃう私です。