Q:結論から尋ねるが、α7Rは買いか?
A:色々寸足らず。迷っている人は買わない方がいい。欲しい人は勝手に買えばいいだろう。
Q:α7とα7Rではどちらがいいか?
A:α7を使ってないのでわからない。
Q:では、α7を使ってみたいと思うか?
A:α7の方が優れていると思われる部分もあるけど、α7Rを買っちゃったら、別にもうα7なんて欲しくない。
Q:雲にAFは合うか?
A:今まで通り。SONYのコントラストAFは雲には絶望的に合焦しない。仕様だそうだ。
Q:では、AFは遅いのか?
A:普通に速いと思う。少なくとも私には充分な速さだと感じる。
Q:では雲に合焦しない事以外は、AFについての不満はないのか?
A:大あり。まず、暗部は雲と同様に合焦しにくい。あと、AFターゲットも真ん中以外はビミョー。
Q:α7Rは手振れしやすいか?
A:ミラーレスとしては普通。手振れしやすいと思って注意していれば、少なくともシャッター膜が2回動作するネガの部分くらいは吸収できそう。既に手元にないので記憶との比較だがブレ易さはNikonのD800Eと何ら変わらないと思う。
Q:操作性はどうか?
A:一概に言いにくいが、α99やNEX-7、RX1などのボタンが多いSONYのカメラになれている人なら、SONYのカメラではもっとも操作性が良い部類に入ると思う人が多いのではないか? 他社の操作性のよいカメラよりは悪いし、操作性の悪いカメラよりはいい。
Q:ボタン類のカスタマイズ性はどうか?
A:ボタンによって割り当てられる機能がかなり制限されていたSONYのカメラとしては、自由度が上がっているのでポジティブな評価をしたい。それでも全てのボタンに等しい操作が与えられているわけではない。
Q:メニュー類の使いやすさはどうか?
A:悪夢のような初代NEX-5のメニューから比べれば天国的と表現する事についてやぶさかでは無い。だがペンタックス系やNikonの上位機種系のような「おもてなし」感がなく、オリンパスのようなお仕着せ感が漂うのは相変わらず。
Q:EVFの評価をして欲しい
A:NEX-7よりは上で、α99よりは下。どちらにしろOLYMPUSのE-M1を越えることはできない。
Q:α99をα7Rにリプレイスするのか?
A:現時点では、でかくて重くて画素数がα7並のα99の方がα7Rより好ましいと即答できる。
Q:NEX-7をα7Rにリプレイスするのか?
A:NEX-7は私としては手持ちのPEN E-P5で置き換える事ができるが、α7Rの置き換えになるカメラは今のところ手持ちにはない。そしてα7RにはNEX-7用のレンズがそのまま装着できる。つまりそういう事だ。
Q:では、α7RはRX1のリプレイスにはどうか?
A:同時発売の35mmのFEレンズがあるが、F2.0とF2.8の差は大きい。要するにお話にもならない。というか、あのレンズが約8万円だとRX1やRX1Rが20万円というのはバーゲンだと思う。
Q:α7Rで、気に入っている部分を挙げて欲しい
A:メディアスロットとバッテリスロットが分離独立している事。またそのメディアスロットがボディに対して垂直方向に挿抜するロジックが他のカメラと違うという点で、ちょっとニヤっとする感じ。
Q:では気に入らない点を挙げて欲しい
A:シャッター音が大きい事。加えて音質が騒音と呼んだいい部類、はっきり言ってイラっとする。
Q:ところで、デザインは気に入っているのか?
A:「美人は三日で飽きるが、ブスは三日で慣れる」という格言があるが、α7Rは美人でもブスでもなく、ましてや普通でもないデザインで美醜という点では評価に悩む。カッコイイか? と問われれば「まったくもってカッコイイとは思わない」と答えるしかないが、好きか嫌いかで評価するならば好きなデザインだと即答できる。ただし、ディテールについては色々と言いたい事はある。もう少しシンプルに、ある意味徹底的にオリガミ細工的にまとめるべきだった。矢絣と袴に皮ブーツという出で立ちの大正時代のハイカラ系センスをリスペクトして「振り袖にレースの縁取り」的な「平成ハイカラ」を確立しようとしたのかもしれないが、実際には「浴衣にチロリアンテープの縁取り」をしたような「あれえ? こんなはずではなかったんだけど?」感が付きまとうデザインだとは思う。素直に大胆な今風の柄の浴衣にすれば良かったものを。でも、そのちょっとバランスの悪いアホなところは嫌いじゃない。
Q:α7Rのコストパフォーマンスはどうか?
A:悪いに決まっている。だって専用のFEレンズがほとんどないと言っていい状況なんだから。Aマウントレンズを(AFで)使うにはトランスルーセントミラー内蔵のLAEA-4が必要で、3.5万円をさらに支払う必要があるし、重くなりかさばる事を許容する必要が生じる。かと言ってそのまま装着できるEマウントレンズは当然ながらフルフレーム対応ではなく、それを使おうとすると「たった1500万画素」のAPS-C機になる。つまりα7Rが「本気を出す」のはレンズが出揃う2015年くらいになると思われる。ただし、不自由さとネガをわかった上で購入している人間にとってコストパフォーマンスなどという言葉はα7Rを評価する単語としては大した意味を持たないと考えている事を付け加えておこう。
Q:それはマウントアダプタ用ボディとしての有益性を暗に示しているのか?
A:いや、全然。私はAFが作動しないレンズには基本的に興味がない。
Q:気に入っているというE-M1と比較してどうか?
A:比較は意味がない。α7Rはどう逆立ちしてもE-M1の完成度・充実度には及ばないし、E-M1は100年待ってもα7Rのセンササイズを越えることはできないのだから。
マンション裏手の空き地。
冬枯れっぽい状況で荒れていた為先日恒例の草刈りが行われた後の姿なんだけど、かえって秋らしくなって逆戻りモード?
α7Rはまだ純正(というか専用?)レンズが少ないのでLAEA-4という純正アダプタを使ってαAマウント用のレンズを使うか、NEX用のレンズを使うかしかないのですが、前者は結局うすらでかく重くなってしまって「だったらα99でいいや」というのが私の結論。α99ならボディ内手ぶれ補正もあるし、EVFもα7Rより見やすいし。
と言うわけでNEXで使っているαEマウント用レンズを付けて色々とお試し中です。
この20mmF2.8レンズはなかなか評価されにくいレンズなんですが、私は予約して発売日にゲット。その後もNEX-7に付けて通勤鞄レンズとして結構活躍していてお気に入りです。
もちろんα7Rで使うとクロップされてNEX-7より画素数の少ないカメラになってしまうのですが、それでも1500万画素あるので、NEX-6を使っていると思えばいいかな、と納得中。
NEX-7よりも、もちろんNEX-6よりもα7Rの方が断然操作性が上なので、むしろ快適と言っていい感じです。
もっともシャッターのフィーリングが相当に悪いのでNEX-7を使うと癒やされるんですが……。
私はAFレンズ以外に興味はないのですが、結構な数の人が135版フルフレームのレンズマウント遊び用ボディとしてα7Rを歓迎しているのではないかと思います。
AFレンズに興味は全くありませんが、防湿庫にいくつか古いレンズがあるのも事実で、だったら50年も前のレンズが最新のボディと組み合わせてどうよ? というチェックはしておきたいな、と。
いろんなレンズがありますが、高価なものは持っていません。
実用本位です。
実用といえば、鉄板中の鉄板と私が思っているのがこのフレクトゴン。ZEISSには「ゴン」系のレンズが多いですが、フレクトゴンは現在のラインナップには存在しないのが残念です。
このレンズの最大の特徴は「寄れる」事です。実測でセンサ面から18cmくらいまで寄れます。
なので4/3系やNEX系につけると画角が狭くなる事との相乗効果でセミマクロレンズとして使えちゃいます。
特にμ4/3や4/3につけると135版換算で70mm相当の画角をもつレンズになりますので、かなり使いやすいレンズなんです。
写真のようにマウントアダプタはKIPONの安物ですが、アタリのようで左右でピンズレもありませんし、そもそもただの筒なのでこれで充分です。フードは八千堂のメタルねじ込み式の、これも安いものです。
レンズも新品と言える状態のものを皮ケースと現地の保証書付きで随分前にドイツからオークションで購入したもので、実に良い状態です。
α7Rでオールドレンズを使う場合、設定でビネッティング補正(四隅の光量落ち補正)をONにしておけばご覧通り気にならないです。
いやあ……
フレクトゴン持っている人はα7/α7Rを真剣に検討していいかも、と思いました。
DUALSHOCK3は解放
KOTOKOのCDはF11です。
ご覧のように周辺は色かぶりが顕著
露出オーバーで撮影すると目立たなくなるのですが……
あとは汎用のC1とかDXOとかAdobeのカメラRAWがα7RのRAWに完全対応してくれるのを期待。