つまりコイツのコーンマテリアルはケブラー。ベムラーではありませんぞ。
前回のDCU-F121Wとは同じメーカーの同じ10cmフルレンジスピーカーです。
でも、Wはそもそもバックロードホーン用に作られたスピーカーではありませんでした。
それを敢えてバックロードホーンに入れたのですから、結果が悪くても仕方がないというか、Wの本領が発揮されていないのは理解しております。
言ってみれば乗鞍のヒルクライムレースでキンタナとサガンを勝負させているようなものですな。脚質が違う。
あ、念のために説明しておきますと、DCU-F121Wがサガンです。
まあ「現物主義」「聴いてナンボ」とは言いつつも「たぶんダメだろうな」と思っていましたので、PARK Audioチームからは、別途このバックロードホーンのエンクロージャー……別名山岳ステージが得意なクライマーを招へいしておりました。
それがこれ、DCU-F121K。ケブラーのKです。ロボット刑事ではありません。
コイツのスペックを見ると純粋なヒルクライマーとは言えないかも知れませんが、バックロードホーンでも充分いけそうです。WがサガンだとするとKはコンタドールと言ったところでしょうか。キンタナ(FE108EΣ)とも勝負ができる実力がある気がします。スペック上は!
で。
一聴して「お、これはいい」という感じ。
Wとはかなり違います。何となくキャラクターが違いますが、FE103Enと比べると悩む感じ。
低音はΣに及びませんが、FE103Enくらいは出ている。加えてFE103Enより高音が伸やかな気がします。
という事で、このKはもう少し熟成を待つことにしました(エージングを続けて、聞きこんでみる)。
このあとはこれまた同じPARC Audio DCU-F121Pという、これまた同じ一文字違いの、これまた同じ10cmのフルレンジスピーカーが控えているのですが、しばらく我慢。
ちなみにPというのはプラスチックのP……じゃなくてペーパーのP、つまり普通のコーンです。PARK Audioのスピーカーなのに紙かよ! ウッドとかケブラーとかアルミとか、イロモノコーンスピーカー専売メーカーじゃないのかよ! という感じですが(おいおい)、別にウッドコーン専門メーカーではなくてたまたま、立ち上げ時にキャラ立てするためにウッドコーンを使ったってだけ(いやいやいや)ですからね。
「ウチはペーパーコーンを使ってもこんなに実力がありますよ」ってなもんで真の実力を見せる時がやってきたって感じで力が入っているのではないか……などと勝手に考えてPは楽しみなのでPARK Audio三姉妹のトリを任せてみました。なのでPの感想は来週かな。