みたいな?
というか、相変わらずPanasonicのレンズの名称は長い。そろそろ「じゅげむ」ブランドを作って連番にするか簡略記号にして欲しいと本気で思います。
Panasonic JUGEM 25 とか、
Panasonic JUGEM 425f17O とか。OISのOも要らないと思うけどね。同じレンズがリニュアルされたら末尾にbとかつければいいしわかりやすいよね。
そういう意味でSONYのレンズの型番はわかりやすい。
そもそも42.5mmなのに型番に43を使うってどういう事? こういうの一貫してないと少なくとも私には尊敬されませんよ?
というわけで、Panasonicの変な几帳面さにより85mmの半分、ということで設定された42.5mmという焦点距離のレンズの第二弾です。
第一弾はご存じLEICAブランドのノクチクロン。
私も持ってますが、ノクチクロンは出番が無いんです。
主な理由は85mmという画角が私には殆ど縁の無いものっていうのがそれなのですが、ノクチクロンはそれに加えて
1)でかい
2)重い
3)寄れない
という三重苦を抱えていて、そりゃもう防湿庫の番長ですよ、番長。
いや、牢名主といった方がいいかもしれませんね。
個人技が神レベルのサッカー選手。ドヤ顔してますけど使ってはもらえない、みたいな。だってボール持ったらドリブルで突破してゴールまで自分だけでやっちゃうので監督としてはチームの戦術とかを組み立てにくくて使い物にならない系なんです。
もしくはスルーパスやノールックパスが神がかったタイミングと精度で出来る人なんですが、そのパスの速度に誰も追いつけないとか、そこに走り込んだら決定的だけど、誰もそんなスピードもってないとか、他のプレイヤーに対する要求水準が高すぎて一人浮いちゃって傍目からみたら空回りしているプレイヤー的な?
「俺のチームにファンタジスタは要らない」
なんて言われるタイプ。それがノクチクロン(なのか?)。
まあ、サッカー知らないのに何言ってんだ、みたいなアレですけど。
まあ、要するにやっぱりでかくて重くて寄れないレンズなんてクソレンズだという事ですよ、私の中では。
そりゃあ、描写はいいですよ。
なんというか、色気があります。ピントが合っている部分は開放でさえカミソリのようにシャープなのに、ウェットな描写をしてくれますから後で撮った画像をみてゾクっとする事があるんです。なので単純にレンズの性能だけを楽しむという使い方もあるんですが、それでもさすがに「さて、今日はノクチクロンを着けて散歩に行くか」という気にはならないのですよ。
そこまで大きくて重くて寄れなくていいなら、α7Ⅱに55mmゾナーつけた方が汎用性高くね? とか思っちゃうんです。
そんな私の様なYIISなユーザー(Yorenai のは Iya Iya Syoukougun)の声がPanasonicに届いたか、そもそも内部にいたか。
まあ、どちらでもいいんですが「それそれ、それなんだよ」的なスペックを纏って、とはいえ比較的地味に登場したのが、4/23日に発売されたPanasonic LUMIX G 42.5mm/F1.7 ASPH./POWER O.I.S. H-HS043-K(以下、42.5mmf/1.7)なんです。
ノクチクロンに比べてマジで小型軽量。f/1.7は確かにf/1.2に比べたら暗いですが、いやはや個人的には全然オッケーな明るいレンズです。
しかも最短撮影距離が31cm。一気に約20cmも短くなってしまって、これはもう「買うしかない」と。
あんまり使わない画角だとはいえ、ノクチクロンを使っていてちょっと考え方が変わってきておりまして、「コイツがもっと寄れたら、個人的には使い物になる画角なのに!」です。
そして新しい42.5mmf1.7。寄れるんです。
なんというか、こいつをオリンパスボディに装着して、例の赤丸ボタンを「デジタルテレコン」にアサインすれば、ちょっとしたマクロレンズです。f/1.7の。
Nikon 1 J5のNikonの文字にピント合わせたら、あの薄いレンズの手前がここまでボケます。
あ、これでもまだ最短じゃないですけどね。
手にしたのがウイークデイの夜なのでまだちゃんと撮影していませんが、室内でちょっと遊んだ限りでは「42.5mmを買うなら絶対こっち!」だと断言するのに何のためらいもありませんよ、私。
それくらい写りには満足しましたし、相当いいレンズだと思います。ノクチクロン程の色気とウェット感はどうかな、と思いますけど、殆どの項目で勝ってます。
なんというか、アレです。
LOTUS ELISEとHONDA S660みたいな関係じゃないかな、とS660のカタログを開きながらムリやり考えたりしている今日この頃。
週末は天気が良さそうなので試し撮りしまくりたいです。