今回は心を入れ替えた? 露出補正ダイヤルについて。
ここには1/3ステップで±3EVまで制御出来る風のメモリが刻まれていますが、その±0の反対側に見慣れる「C」という文字があります。試しに回すとこのC位置でセットできることがわかります。
まあ、アタリマエですよね。
ここにセットするとどうなるかというとですね。
「露出補正を(フロント)コマンドダイヤルで操作できる」
という事になります。
つまり「C」とは「コマンドダイヤル」に操作を委ねました、というCommandの「C」でしょう。
こうすることによって、±3EVだった設定範囲は現在では一般的な±5にまで拡張します。
フィルムカメラ時代のノスタルジーにしがみついているダイヤル右翼? に言わせると「±5EVもどうするんだ。意味ねえよ」ってことなのですけど、フィルム時代と違って、本当にいろんな表現方法があるんですよ。設定幅が大きくて悪いわけがないのです。だったら10EV差とか100EV差にしろよ、という話も当然あるでしょうけど、その辺の常識解ってやつが「現時点では」±5EVなのでしょう。
かく言う私も露出補正は頻繁に使う機能ですが、±3EVを越えて使う事はまずありませんけどね。
露出補正ダイヤルが使いにくい(イチイチ両手を使わないと操作できない)X70なんかだと、面倒なのでAEロックボタンで好みの明るさを拾ってそれを基準値にして疑似露出補正にしちゃってます。
そのフロントのコマンドダイヤルに割り当てられた露出補正機能なんですが、実はちょっとした気遣いに感心しました。
というのも、Cに合わせてフロントダイヤルを回しても、最初はまったく露出補正が効かずに「アレ?」って思ったんですよ。
それでフト思いついてダイヤルをプッシュしてみるとプッシュ機能が付いておりまして、その後は露出補正が可能になりました。
そうです。予想通りロックがかかっていたのでした。不用意に触って回さない為のフールプルーフですが、嬉しい気遣いです。
因みに「C」に合わせると、ファインダ情報の露出補正ゲージも±3EV用から±5EV用に変化しますので、ファインダ上で今どっちなのかもわかりますね。
もっともどっちかしか使わない人が圧倒的でしょうからあまり意味はないかもしれませんが。