彼女は「変速機付きのバイクを所有した事がない」人であることがこの期に及んで発覚。
試乗車のM3Rにまたがった時点でカミングアウトされました。
お店のスタッフの表情が引きつっている……ものと確信して顔色をうかがいましたが、さすがプロ。「ちょっち不安だぜ」みたいな感情の揺らぎは感じられませんでした。
まあ変速機付きバイクがはじめてだってんなら、ギア数なんて何速でも良さそうです。
とはいえ、そうも言ってられないでしょうし、そもそも本人はなっとくしないでしょう。なので私と同じように全部の変速機をいちおう乗り比べることに。
すると、「6段あった方がいい」とのこと。
理由は「2速と3速は重い方や軽い方にあとちょっと感がある」というもの。
まあ、私が感じたその通りです。
問題は実際にその「あとちょっと」が必要かどうか、なのですが。
で、肝心のハンドルですが、彼女は「Pがすごくいい」との事。
この時点でS2Lのセンは消えました。
で結論ですが、「やっぱり6速にしたら良かった」と後悔しないように。つまりP型ハンドル(ドロップハンドルのコンセプトで作られたマルチポジションがとれるちょっとキテレツなハンドル)の6速モデル、リアキャリアなしのP6Lというモデル二台お買い上げ、ということで決まりました。
ええ、私は当初から同居人と全く同じモデルにするつもりだったので、全く同じP6Lを2台お買い上げです。
なぜ全く同じモデルにしたかというと、ポタリングなりツーリングなりで片方にトラブルが生じた場合、バイクを交換しても同じモデルならば、基本的には何の違和感もなく乗れるから、です。
まあ、そんな必要が生じるなんてレアなケースでしょうし、片方が走行不能になったらタクシー呼んで二人とも一緒に輪行すればいいだけですしね。
さらに言えば片方がPハンドルで片方がMハンドルでも、もしくは別に変速段数が六速と三速という具合に違っていても乗るのにそれほどスキルが要るわけではありませんのでこの理由はこじつけではあります。
ありますが、片方、つまり私のP6Lにちょっとしたモディファイを施したとしても、余ったパーツがお互いの予備パーツになるかなあ、という目論見もありました。