★all about XC60 【カタログデータの巻】

スペック。 仕様表。 それは冷酷な現実であり物理の法則。愛車の絶対値であり、そしていつかは目を開けて向かい合わねばならない原器の姿。 そこに記された数値は冷静で残酷で、それでいて雄弁なもの。(初出:2014/10/10)

そう、今ここにXC60 vs. GLA250 4MATIC Sport(長いので、以下GLA250/4Sって事で)の第二の戦いが繰り広げられようとしているのですよ、これがまた。

ええ、「何やってんだ、お前?」というそしりは甘んじて受けましょう。しかし突き進むのみ。全世界のGLA250Sオーナーにロックオンされるかもしれないという危険を顧みずに!
なぜならこの対決、勝利に次ぐ勝利。連戦連勝、百戦錬磨、ただしインビンシブル・アルマダ(←ココ重要。敢えて英国に負けるものを選んだってことは……わかりますよね?)みたいなものですから。

新しい車を選ぶ時って、ワクワクしますよね。
それが決め打ちであっても、どの車種にしようか迷っているときであっても、車のカタログ(本カタログに限りますな)をめくるときのあのわくわく感と言ったら!
今回も様々なカタログをいただきまして、パラパラとめくりながら考えていたのですが、いやあ、メーカーによってカタログに対する姿勢も随分違うな、と。
感心したのはメルセデス。具体的にはGLAのカタログです。
カタログ写真や機能説明って、いい事ばっかり書いてるじゃないですか。読んでいると全てのクルマに祖縄手いるかのような機能や衣装。でもたいがい煌びやかな写真でカタログを飾っているのは上位機種、最上位機種のソレだったりするわけです。で、イザ納車されてみると……
「あれ? ○○はついてないんですか?」
「え? ああ、あれはハイデラックスにしか付いてません」
なんていう、ウキウキだった気分がいっぺんでしぼんじゃうような経験ってありませんか?
私はありませんが。
だって私、カタログをなめるように読み込みますもん。なにしろ本体よりギミックが気になる派ですから、自分が買おうとしているモデルに何が付いていて何がついていないか、なんて完璧にチェックしまくります。Excel立ち上げてギミック比較表なんて作ったりしましたよ、今回も。
でも、そのギミック比較表を作っているときに思ったんです。
「メルセデスのカタログはわかりやすい」と。
反対に真逆なのがVOLVO XC60のカタログ。
装備比較表が別にあるから、それを見ろとばかりに本カタログでは何もわからない。ダマされますよ、Excel立ち上げるくらいの意気込みで読まないと。
「いっちゃんヤツ買うからダイジョウブ」
なんて言っているのはもっともヤバイです。
カタログに載っている煌びやかな機能は、ほとんどメーカーのラインオプションだったりしますから。
もちろん「いっちゃん高いヤツ」がもっとも傷が浅いのは確かですけど。

という事で今回はカタログデータ勝負です!

◆まずは全長。

○ XC60 4645mm
× GLA250/4S 4455mm

なんと190mmも長い! 大勝利と言っていいでしょう。

◆次は全幅

○ XC60 1890mm
× GLA250/4S 1805mm

その差85mm。これはデカイ!(・∀・)

◆全高

○ XC60 1715mm
× GLA250/4S 1495mm

なんとこちらは220mmもの差を付けて圧倒です。
いやあ、こう言ってはなんですが、赤子の首を捻るよりも簡単な勝利ですな。わっはっは。(・∀・)

◆最低地上高

○ XC60 235mm
× GLA250/4S 140mm

95mmも違うとは!(・∀・)

◆ホイールベース

○ XC60 2775mm
× GLA250/4S 2700mm

こちらも75mmもの差が!

◆トレッド(前)

○ XC60 1630mm
× GLA250/4S 1555mm

これも大きい。75mmもの差です。

◆トレッド(後)

○ XC60 1585mm
× GLA250/4S 1545mm

その差40mm。大きな差です。
というか、こうやって見るとXC60、前後のトレッド差が大きいブルドッグディメンションですな。とにかくフロントを安定させようというVOLVO的安全意識というか意図が見え見えです。GLA250/4Sはほぼスクウェアで、もともとFRメーカーだったんだぜ、メルセデス、という感じでしょうか。まあトレッドの数値だけで判断なんてできませんけど。

◆ホイールベース・トレッド比

一般にこの数値が1に近いほどハンドリングマシーンで、2に近いほど直線番長と言われています。ここが1.5台かどうかでスポーツカーのカテゴリーかどうかを判断する向きもあるようです。言い換えるとここが1.7超のスポーツカーは物理の法則からすると(たとえハンドリングのフィーリングがどうであろうと)デバイスでゴマ化している似非スポーツカーという事になります。1.6台はスポーティカー。スポーツカーもあり、と。

○ CX60 1.726
× GLA250/4S 1.741

CX60の方がよりスポーツカー的なディメンションということになりますね。ちなみにトレッド値は前後の平均で計算しております。ちなみにEVOQUEは1.634で、1.680のトヨタ86よりスポーティです。参考までに、私の永遠の憧れ(購入寸前まで行ったことがあるんですが……)ランチア ストラトス(ストラダーレ)はこの数値が1.509でした。わぉ!(・∀・)

いやあ、圧勝だろうなとは思っていましたが、ここまで完璧な勝利だとは!
さあ次、行ってみましょう。

◆車両重量

○ XC60 1770kg
× GLA250/4S 1580kg

その差190kg。お子ちゃまですな、GLA!(・∀・)

◆燃料タンク容量

○ XC60 70リットル
× GLA250/4S 56リットル

その差14リットル。これはデカイ。XC60なら大阪~東京の無給油往復ができるのに。EVOQUE? ああ、70リットルで同じですけど燃費悪いから無給油往復はムリですな。(・∀・)

◆最高出力

○ XC60 245ps
× GLA250/4S 211ps

最高出力は個人的に余り問題にしませんが、まあ勝ちは勝ちということで。

◆タイヤサイズ

直径が大きい方が物理的な特性として剛性が上がるのでメリットがあります。

○ XC60 739.2mm
× GLA250/4S 692.2mm

その差47mm。うむ。

◆パワーウェイトレシオ(馬力重量)

ご存じのとおり、小さい方が加速力が上、と言われているアレですが、アレははっきり言ってウソです。だって普通に考えればわかりますよね。エンジン単体で車が走るわけじゃないですからね。大昔に流行ったちょっと頭が悪い(いい意味で!(・∀・))マンガに影響された都市伝説と言っていいでしょう。でもまあ、参考値にはなりますので一応。

○ XC60 7.224
× GLA250/4S 7.488

最高出力の差が意外に大きかったようで。
とまあ、まさに完勝。浸るは感傷。それは待った、は干渉、でございます。

しかし主人公最強で勝ちっ放しでは物語としてはお子ちゃま系になってしまいます。
なのでカタログにはないもので勝負をしてみましょう。

◆顔の派手さ勝負

× XC60 地味でおとなしい
○ GLA250/4S 恫喝的で恐い

これは文句なし。
GLA250/4Sの圧勝です。

とは言え、最後はやっぱり主人公が勝たないと物語としては美しくありませんね。

◆後ろ姿の艶やかさ勝負

○ XC60 「夜の後ろ姿はすごいんです」by 地味子
× GLA250/4S 表と違って、裏は意外に地味?

以上、XC60 vs. GLA250/4S 第二弾「カタログ勝負」でございました。
文句なし。XC60の圧勝ということで、どっスか?

Natsumi Amagase

【文書作成の以来、歓迎です】 口は悪いが愛はある? モノ好き(「物好き」ではない)のフツーのサラリーマン。 主にデジタルガジェット、時たま家電ネタが中心です。最近はややもすると自転車ネタに流れる場合も。 お問合せ先:natsumi%mono-ludens.com ※%を@に変えて送付してください

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