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★在るか? スイス【X-Pro2用 メタルハンドグリップ MHG-XPRO2】

そんなわけで(どんなわけ?)X-Pro2の純正アクセサリをチェックした私は……特に興味を覚えませんでした。
終わり。(初出:2016/03/15)

だったんですが!
翌日、手元にあったカタログをパラパラとめくっていたところ、フト、あるオプションのある部分がある状態であることに気付きました。「あるある」ですよね~。(・∀・)

特に必要性はないのですが、あってもいいかな、なんて思いだしたらそれが運の尽き。
その日の夜には届いておりました。

【X-Pro2用 メタルハンドグリップ MHG-XPRO2】

まあ、いわゆるグリップですね。
X-Pro2は1に比べると前後のグリップ部分が見直されてかなりカメラを保持しやすくなっていると思います。特に裏面、親指側の段差が深くなり、形状も相俟って私としてはこれで充分なのです。
おそらく普段装着する最重量のレンズがXF16mm F1.4R WRだと思いますので、必要性を感じないと言っていいでしょう。
この手の延長? グリップはソレそのものが盲目的に好きだという変人を除くと、機能としては大きく重いレンズを付けたときにボディを保持する際に楽をする為のもの。
なので私としては16mmよりでっかく重いレンズを持ち合わせておりませんので必要性としてはなし。そもそもこの手のグリップの多くはメタル製で重いですからムダな重りを付けるなんてナンセンスなお話ですしね。

ではなぜポチってしまったのか?
それは「あるある」に興味を惹かれたのと、バッテリグリップではないけれどバッテリ室へのアクセスに問題無く(何しろごっぽりと穴が穿たれていますからね)、取り回しのネガがない事。加えて16mmをつけっぱなしで撮り歩くと時に多少楽ちんになるのかも? というのは付け足しですが。

で、その「あるある」というのが、タイトルです。
というかタイトルでもう丸わかりですよね?

実は以前から、某社の方とお話する機会がある毎に「メタルで作るのなら、ついでに底部を○○互換にして欲しい。ンなの簡単でしょ?」って要望していたのですが、某社では少し前からそれがようやく実現しまして私と同じような要望が増えたのだろうなと嬉しくなっていたのです。
でも買ってないんですよね~、OLYMPUSの対応グリップは。
なぜって
「(μ4/3のボディは)ほとんど三脚なんかに付けないしなあ~」
ですからね。
強力な手振れ補正に慣れきっていて、三脚なんてつかうと「負け」かな、と思ったりしていたり。
もともと三脚を使うような撮影をほとんどしないからなんですが、ね。
記念写真なんかはミニ三脚を使いますが、それってCompactカメラだったりすることも多いですし、チャチャっとつけてチャチャっとハズして三脚は鞄に放り込む、みたいな使い方ですからマジで三脚撮影、とは違うなあ、と。

でもたまに星景撮影とかでは(三脚を)使います。
そんな時はカメラ側にプレートを取り付けて三脚を(正確には雲台を)使用するわけです。

さて、前振りが長くなりました。
富士フイルムのカメラのオプショングリップは、伝統的にこの「プレート」機能が備わっているのです。前述どおり、OLYMPUSも私の記憶が正しければ、E-M5 MarkⅡの外付けグリップからその機能がつくようになりました(最新のPEN-F用も対応。E-M10 MarkⅡはボディが薄すぎて38mmアリミゾをつけると不格好になるので割愛されたと思われます)。たぶん、他メーカーも含めてこれから増えてくると思います。

そもそもXF16mm F1.4R WRで星景を撮ろうと思っていた私は、カタログでそのグリップを見て「そういえばそうだったね」と、プレート機能の事を思い出したのです。
そして
「だったら買っといてもいいよね」
という流れになった、という。

いえ、プレート付ければいいんですが、なんというか「並行出し」にチト気を遣うんですよ。
アレです。クイックレリーズのプレートを取り付けるのと同じです。いや、クイックレリーズそのものですし。
それが予めビシっと「並行」が出ているというか、そんな事を考えなくていいというのが楽ちんでもあるわけです。

そう、その互換というのが「アルカスイス互換」といわれるものです。
アルカスイスの雲台を使った事がある人ならご存じだと思うのですが、このクイックレリーズ機能の秀逸さというか気持ちよさは他のクイックレリーズでは味わえないものなんです。
しかもガタが来ない(きにくい)構造で耐久性も段違いだと感覚的に安心感を得られる方式なんです。
方向性にあまり捕らわれないクイックレリーズとは違って、レール式なので脱着時の自由度はありません(二段階でガバっと広がるのでまあ、ほんの少しの差ですが)が、レール敷きならではの取り付けやすさもありますし、慣れればあまり気になりません。

ということで、アルカスイスのクイックレリーズは「(静かな)デファクトスタンダード」になっておりまして、縦位置でも横位置でも使えるL字型やコの字型の「互換プレート」が主立った各モデル用にいろんなメーカーから用意されているほどなんです。
パテントとかどうなっているのかちょっと心配何ですが、どうなっているのでしょうね?
むしろアルカスイスが太っ腹で何もいわないのか、パテントの効力が失効しているのか。そもそもアルカスイス互換(アリミゾ(アリガタ)式38mm)なんてJISネジ山直径5mmとかと一緒のISO規格なのか?
気になってはいるのですが、めんどくさいので詳細は調べていませんので興味のある方はお調べ下さい。あと、わかったら教えて下さい。(・∀・)

そういうわけで、特に「プロ」や「ハイアマ」をターゲットにしたモデルにはアルカスイス互換のプレートというのは必須、というか望まれている訳です。
富士フイルムははやい段階からそれをわかっていて、製品としてユーザーに提供してきました。オリンパスはM5Ⅱでようやく、です。そもそも付加グリップなど必要の無いキヤノンやニコンの一眼レフにはメーカーは用意していませんが、それこそサードパーティのモノがありますのでオッケーです。

というわけで、X-Pro2にグリップをつけてみた、というお話でした。
因みにアルカスイスの雲台(のポピュラーなヤツ)はこういうのです。

私のメイン三脚がこれで、北欧やアラスカにオーロラを撮りに行ったりしたときにもこのセットでしたっけ。三脚あんまり写ってませんが、マンフロットのカーボン三脚です。アルカスイスの雲台を付けたままでスーツケースにナナメで何とか入る、という基準で選んだモデル。
以前はアルミでしたが、カーボンモデルが出たときに買い替えて、以来ずっとこれがメイン。
精密な位置合わせを行う巨大なギア雲台を載っけたこれより太くてでっかい三脚もありますけど、最近はブツ撮りも手振れ補正があるし、高感度も使い放題? だしで、すっかり出番がなくなっておりますね。

でも、車に載っけたり持ち出したりというのはもはやこのくらいが限度かな、と思う脆弱な私でございます。
実際問題、星野撮影とかはこれで充分です。

多くの普及タイプの雲台、特に自由雲台だと、ちょっと重いレンズなんかを付けていると、ポジション決めてネジを締めても、微妙に(重量で)下がったりするんですが、アルカスイスのこれはもう「ビタッ」っと止まります。そもそもビタっと止まっているのに動かせるという、「甘噛み」的な締め方でオッケーなんですよね。なのでそれまでその辺の自由雲台しか使った事がなくて、はじめてアルカスイスの自由雲台を使うと「今までの雲台とはいったいなんだったのか?」とカルチャーショックを受ける人が多いのだとか。
いえ、私もその一人でしたが。
なので「ちょっといい雲台が欲しい」と思った時にはアルカスイスの雲台を候補に入れる事をおすすめします。
わたしも雲台はああでもない、こうでもないと、これまで都合三十個くらいの旅を重ねてきましたが、こいつに出会って旅が終わりました。私にとっては「上がり」の雲台なんですよね。

ということで、アルカスイス互換のプレート(というか段差?)付きグリップは地味だけど(一部のゆーざーにとっては)助かるなあ、というお話でした。

因みに、メーカーのサイトを見るとオリンパスも富士フイルムもあまりこの機能を大々的にプッシュはしていませんね。というか「アルカスイス互換」とは書いてない(たぶん。見つけられていないのかもしれませんが)。

※フジフイルム:アリミゾ式の三脚台座を使用する際のクイックシューとしても使用できます。
※オリンパス :対応の雲台に直接装着可能なクイックシュー対応のレールを搭載しています。

まあこういう事でしょうかね?
「わかっているよね」
「うん、わかっている」
みたいな?
でも本当にそうなのか不安だった場合には問い合わせしちゃうと思うんですが、そんな時にはこまらないのでしょうかね? あくまでも「互換品なら合います」かなあ。「じゃあ、互換品ってどれ?」なんて意地悪く食い下がる人もいそうですが、「アルカスイスとか」とちゃんと会社名とか言うのかなあ。
そこで提案です。
メーカーに問い合わせるときは、「合い言葉」を使うんですよ。
これはもう業界? の暗黙のルール的な合い言葉で、ちょっとベテランなら誰でも知っているようなものにしておくんです。
でもって電話口とかメールでたった一言こう問い合わせるわけです。

「MHG-XPRO2について質問なんですが」
「はい。どのような事でしょうか?」
「在るか?」
「スイス」
「ありがとう」
「どう致しまして」
みたいな?
メールだともっとシンプルで、こんな感じ。

タイトル:MHG-XPRO2の件
本文:在るか?

返信タイトル:Re:MHG-XPRO2の件
本文:スイス

これでオッケーかと(・∀・)

Natsumi Amagase

【文書作成の以来、歓迎です】 口は悪いが愛はある? モノ好き(「物好き」ではない)のフツーのサラリーマン。 主にデジタルガジェット、時たま家電ネタが中心です。最近はややもすると自転車ネタに流れる場合も。 お問合せ先:natsumi%mono-ludens.com ※%を@に変えて送付してください

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