出発準備風景。
いろいろ候補を考えていたのですが、結局JR堅田駅近辺の有料駐車場を起点に正しく反時計回りで出発する事にしました。
琵琶湖大橋の展望スペース? より北側を臨む。
琵琶湖大橋を渡り、ホテルマリオットを過ぎたあたにこんなモノが。
学生時代にランドナーで日本一周をやったとかやらなかったとか言う守山市長の仕業か?(・∀・)
でもなんでこんなかっこ?
守山から彦根に向かう「自転車道路」という名前の遊歩道。
写真ではわかりにくいかもしれませんが、木の根の地下横断とか高温によるアスファルトの膨張とかの理由で無数に出来ている段差。
アンジュレーションならいいんですが、段差はガンガンとライダーの体に疲労を蓄積させます。
もちろん普通はサドルから腰を上げてお尻をかばうわけですが、ハンドルに伝わる衝撃からは逃げられません。
こういうのがどんどん蓄積されて、私の様なヘタレは後半本当にしんどくなって車道に逃げるわけです。
本来自転車用は鏡のように滑らかに、自動車用道路とかサスペンションがあるだから荒れてていいんじゃね? と思う今日この頃です。
その方がクルマの乗り心地もどんどん良く鳴っていくし、アタマ悪そうななローダウンとか減ると思う。
彦根にある白亜のパン屋? クラブハリエ・ジュブリルタン
補給と小休止を兼ねてパンなどを。
オシャレにもほどがあるパン屋さんでございますね。
朝から大繁盛です。
どうやら2階にあるカフェの「パン食べ放題」モーニング(1300円)が人気のようで、カフェは既に満員。
フレンチトースト・モーニングを目当てに寄ったのですが、席が空くのをのんびり待てる健脚ビワイチサイクリストではありませんので、1Fのパン屋にて適当に菓子パンと飲み物を購入して同じフロアにあるイートインスペースで寛ぎました。
いやあ涼しかったなあ。
ちなみに買ったのは
1)ポケモンボール型(要するに球形)のなぜかバウムクーヘンを丸ごと包んだパン(イートインスペースで食べたいと言うとカットしてくれました)
2)普通のあんパンだと思って買ったら、なぜか大福を丸ごと包んでいた大福パン
3)これは見た目も中味も普通のサンライズ(関東でいうメロンパン)
でございました。
お味ですが、一言で評価するなら「普通」でございますな。
この手の自家製窯で焼くパン屋さんの真価はハード系のパンなのでしょうね。
残念ながら自転車なので持ち帰りできませんが、ソフト系の菓子パンはフツーです、フツー。
ご近所のパン屋の方がむしろおいしいくらいです。
でも、イートインスペースはガラガラでひんやりしていますし、ビワイチルート上にありますので、休憩にはおすすめ。値段が高いのは場所代だと思えばむしろかなりリーズナブルです。
お昼になった頃に辿り着いたのが、道の駅みずどりステーション。
水鳥の代わりにツバメが数家族巣を作っておりました。
で、写真の山は水鳥ステーションではなく「上から読んでも」「下から読んでも」の「山本山」です。低いです。
城跡もあります。
ここでお昼でも、と思っていたのですが雰囲気的にイマイチ気が乗らず、おやつ程度の補給を。
黒糖ういろうと子鮎の天ぷら。
どんな組み合わせやねん? 的な?
というか、ロングライドの途中で油モノとかどーよ? みたいな?
でも、子鮎の天ぷらはおいしかったなあ。
20尾くらい入っていて360円ッスよ。
しかも注文してから揚げてくれるのでアツアツ。
黒糖ういろうの225円プラス税も相当安い。
京都だと3切れで1000円クラスですな。
もっとも京都で外郎売っているのかどうか知りませんが…点。
どちらもお買い得でした。(・∀・)
写真撮るのを忘れてて数尾食べた後でごめんなさい。
ういろうは食べる前です。
木之本を抜けるとビワイチも半ば。いよいよ湖北に入ります。
今回予定していたルートは、賤ヶ岳トンネルを避けたサイクリスト用? ルート。
旧賤ヶ岳トンネル「賤ヶ岳隧道」を通るヒルクライムです。
というのも、楽ちんな新道である「賤ヶ岳トンネル」ルートはサイクリストにとっては「死のトンネル」と呼ばれるほど苛酷なトンネルなんです。
1)歩道が超狭い
2)車道もせまく、大型トラック同士がすれ違うのに気を遣うレベル
3)トラックも乗用車もバカみたいに飛ばしている
とまあ、左端を走っていても、トラックや車にギリギリのところを通過され続けるんですよ。けっこうなスピードで。
ストレスが半端じゃない感じです。
なので激坂ですが、クルマ通りがほとんど無い旧道を通れというのがビワイチ的なお上からのお達しなのです。
私は命が惜しいのでもちろん激坂を越え、灯りのほとんどない賤ヶ岳隧道を
越えました。
ちなみにサングラスを賭けていたんですが、トンネルの中は真っ暗で、水はけがわるいのか下はびしょびしょで、バイクはかなり汚れました。
ところで賤ヶ岳はご存じでしょうかね。
ある意味で関ヶ原よりも日本の歴史において重要な戦いだったんじゃないかと言われている「賤ヶ岳の戦い」の舞台です。
七本槍で有名ですが、実際は英雄は7本(7人)ではなくて6人だったので六本槍が正しいそうですが、語呂が悪いので七本槍にしたのだとか。
アホか。(・∀・)
激坂の後にも激坂があり、我々は息も絶え絶えにそれをクリア。
その後は琵琶湖でもっとも風光明媚(だと私は思っている)海津大崎へ向かう途中だったのですが、4月下旬に山側の法面が崩落して自転車も含んで前面通行止めになっているというではありませんか。
事前の調査で知ってましたが、さすがに3ヶ月たっているので開通してるとおもいこんでいたのですが、これがまだ通行止め。
つまり迂回させられたというわけです。
この迂回ルート、国道303号線を走る事になるのですが、このルートが今回でもっともハードでした。
1)ビワイチ最大の激坂であった
2)頂上はトンネルだが、歩道は自転車道路ではなく、押して歩かないといけない
3)イヤなら車道を走れ。ただし狭くて怖いぜ
というもの。
この「奥琵琶トンネル」が今回最大のガンでありました。
サイクリストの皆さん、ビワイチしに来てね、と行っておいてこのルートはないだろう、と。
約1.2km。延々とトンネルを歩かされました。
私の様にMTB用のシューズだと問題は全く無いのですが、SPD-SLとかのロード用クリートをつけたシューズの方々は本当にイライラとする1.2kmだったのではないかと思います。
ちなみに海津大崎の県道が通れない場合、ビワイチするには基本的にこのルートしかありません。
車道を走ればいいじゃない、と言われればそれまでですが、さすがにあのトンネルを自転車で走るだけの度胸も度量もございません。延々クルマを従えてチンタラはしってもなんとも思わないハートの強さが必要かと思います。
あ、ギリギリをブチ抜かれても怯まない鍛え抜かれた体幹と並外れたニブさも。
もしくはサガンとかキッテル、往年のカンチェッラーラ並の脚力があればいいのかもしれません。
というわけで、ビワイチをする方は湖北は覚悟してください。
で、そのトンネルを徒歩で抜けたすぐ先にある道の駅にて休憩したわけですが、ここが……。
写真のようにサイクルラックがあります。
で、屋根とベンチが側にあってサイクリストにとってきわめて好都合なところ……と思ってサイクルラックにバイクを引っ掛けたのですが……。
ここが最低な場所でして、この向こう、喫煙所なんです。屋根付きベンチ付きのブースが。
つまりサイクリストは喫煙所の側にバイクを留めろと。
なんでこんな所に接地するかな、管理者。
ラックに「ビワイチ」なんてわざわざ彫り物までしてくれてるのにこの状況。誰も何も言わないのでしょうか……。
少なくとも私は、この道の駅には二度と寄りません。
サイクルラックで思い出しましたが、サイクルラックに引っ掛けたバイクから何やら取り出したりという作業を、くわえ煙草でやっているサイクリストが散見されました。
こちらがバイクを引っ掛けようとして近づくとタバコをスパスパ吸っているサイクリストがいて近づけないと。
早々に引き上げました。
いや、禁煙とか書かれていないので間違った事をやっているわけではないのですが、いい大人なら判断できると思うんですがね。
こういうのって本当に教育だと思います。育った環境。
もしくは「わざと」なのか。
だとするともっとたちが悪いというかなんというか。
サイクルラックを喫煙所のすぐ側に接地している車中泊のメッカ、道の駅「マキノ追坂峠」を早々に立ち去り、湖畔まで。
ここは少し迂回すると関西では有名な2km以上にも及ぶ「メタセコイヤ並木」があるのですが、今回は当初からそこはパスすることに。
理由は秋に参加予定のライドイベントで走るので、その時にとっておきましょう、という感じでございます。
まあ、クルマでは何度も走ってますしあえて迂回するのもね、というのがホンネですが。
湖岸まで降りてからは、ひたすら最湖岸ルートを走行。
もちろん道は悪いです。パヴェか! と文句を言いたくなるブロックの道とか、少しですが未舗装路とかあってペースが上がらないだけでなく、ジワジワと疲労が蓄積されてきました。
写真は途中で見かけた灯台。
この辺りは奈良時代以前からの公益港の跡だそうで、木津(きのつ)という場所。
それらしく古めかしいデザインの灯台が建てられていますが、土台をみてわかるようにごくごく最近作られたシロモノです。
でも、湖をバックに立つ風情はよし。(・∀・)
高島〜北小松というビワイチ・サイクリスト的に悪名の高い「クルマが怖くても逃げ場のないルート」の手前あたりで脚が終わりつつあるのを自覚して大休止を敢行。
通りすがりに見つけたCAFEの看板に吸い寄せられて入ったのが、BBCというペンションに併設されたカフェ。
自家焙煎コーヒーが自慢の店らしいです。
「私も自家焙煎やってます」なんて言えませんので、おすすめのその自家焙煎コーヒーをチョイス。
店の前にある広めの芝生に自転車を寝かせておいてもオッケーという許可をもらい、カフェのテーブルの前で愛車を確認しながらのんびり休憩ができました。
走っていると自覚しにくいのですが、路上では40℃以上の温度になっていて、その中で運動しているわけで、疲労を感じる前に冷却の為の休憩とらないとダメなんですけどね。
軽い頭痛がしていたので、たぶん熱中症の初期状態だったのでしょう。
注意はしていたものの、自覚症状が出るまでわからないというていたらくで、これは反省でございます。
私は脚が売り切れ。同居人は肩から腕に掛けてパンパンになっていて、こちらも疲労困憊で、この大休止がいい気分転換と文字通りの休憩となりました。
R161の苛酷系ルート途中にある有名観光地、白鬚神社を通過。
撮影ポイント的なちょっとした待避所はあるのですが、外国人観光客で占領されていたのでガードレール張り付きで撮影。
クルマが来ないタイミングで、ちょっと離れてササっと撮影して退散でございます。
ビワイチの後半、高島からスタート地点の堅田までは一部は自転車道という名称のガタガタ道で、残りのほとんどは逃げ場の少ない狭い車道走行を強いられます。
疲労して集中力が低下しているであろう時間帯にもっとも危険な地帯を走る事になるわけで、スタート地点にもよりますが、果たして「逆時計回り」が正しいビワイチのルートなのかどうかは疑問ですね。
写真のお店は一見ラーメン屋さんのようで、実はソフトクリームが名物のスポーツバイク(自転車)屋さん。
妙な名前ですが、店主さんのお子さんが使っていた幼児言葉を付けたそうです。
ソフトクリームはやや高価ですが、けっこうおいしいです。