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★チェーン注油のタイミングと手順について

自転車はいまだにチェーンで駆動されていて、個人的にはプリミティブだなあ、っていつも思ってます。 なんかこう、思わず椅子を蹴って立ち上がるようなパラダイムシフトはないのでしょうかね。(初出:2015/10/28)

BRIDGESTONEのアルベルトシリーズみたいにベルト駆動自転車もあるにはありますが、スポーツバイクじゃないので個人的には存在していないのと同じ。

スポーツバイクの場合は変速装置というものがあるので、ベルト駆動方式にすると現状ではハブ内蔵変速機とかになってしまってつまりアルベルトに戻ってしまうというか。

軽量でコンパクトで、かつ「巻き込まない」「汚れない」「メンテフリー」的なものがなぜ作れないのか? 人類の叡智を結集すれば以前ちょっと話題になった「糸駆動自転車」みたいなものをもっと現実的に昇華することは簡単じゃないの?
なんてシロウト的にはイライラしているわけです。
というか、高校時代からずっとイライラしっぱなしです。

高校~大学時代からものすごく間をあけて自転車趣味に戻ってきたとき感じたのは、あまりに変貌している事と全く変化していないという背反する二つにたいしてでしたっけ。

変貌していたのは変速段数のインフレ化と、シフトチェンジのロジック。
ロードレーサー含めてフロント2段、リア5段、合計10段変速が最新スポーツ車の代名詞だった時代から、フロント2段は変わらないものの(ピュアロード系)、リアは11段!(゜Д゜)
クロス系(MTB含む)にいたってはフロント3段×リア11段で33速!(゜Д゜)
Wレバーのフィーリング(と重量)が商品価値だったあの頃と違い、ブレーキレバーが変速レバーを兼ねている(STIレバーなど)なんて!
いや、金さえ積めばもはやケーブルなんて必要なく、ワイア(ワイヤー)です。つまりフライ・バイ・ワイア。要するに「ワイア=電線、つまり電動」で、手元にあるのはレバーじゃなくてて電気信号を出すだけのスイッチに!
(現在はワイアードですが、既にワイヤレスシステムの発売がカウントダウン! 来春には!!)

素材も思いっきり変化していて、私の時代のフレームなんて「高級品はクロモリ(クロムモリブデン鋼)。粗悪品はハイテン(ハイテンション鋼)」でした。アルミフレームが「未来の素材」として注目を集め始めているような。
それが今や個人的にはアルミをすっ飛ばしてカーボンです。
いや、TREK Y3はアルミなのでアルミバイクも買ってたんですが殆ど乗ってませんでしたし、私にとっては「鉄」からなんと「樹脂」に一気にいっちゃった感があるんですよ。

で、全然変わってなくてガッカリしたのは本質。
チェーンでギアを駆動して走る、という点ですね。電動アシストに光明を期待していますが、大きさ・重さ・航続距離を考えるとまだまだ「通勤用」でしかなくて「ツーリング用」には話にならないレベル。
タイヤにしてもそう。
チューブレスタイヤが実用化されていて多少の進歩はあるものの、いまだに「パンク」というクリティカルな「やる気ミニマム要因」が排除されていないのはオドロキです。自動車ですら「ランフラットタイヤ」があるんだからそろそろ「ノーパンクタイヤ」(ただしマトモな重さと走行性能)が存在していると思い込んでいた私が浅はかでございました。
なのでこの辺りについてはある意味全く変わって居なさすぎて絶望した、と言ってもいいでしょう。

何が言いたいのかというとですね。
「またチェーンの掃除と注油をし続けないといけないのか」
って事なんですよ。
だって私ってその辺のヤツらには絶対負けないくらい超のつくめんどくさがり屋なんですよ?
タイヤの空気圧や踏面のメンテですら呪いの言葉を唱えながらやってるって言うのに、それに加えてチェーンの面倒とか……。

いや、マジで自動車って最高!
チェーンの面倒なんて見なくていいしね
TPMS入れとけば空気圧チェックも必要なし。
メンテなんてほぼ無用で、ドライバーが毎回やることと言えば走り出す前にクルマの周りを一周して視覚的に不審なもの、違和感がないかをチェックするだけ。
あとは何かあったらたいていクルマ側がありとあらゆるところに設置しているセンサを駆使して「私、今ここがおかしいッス」って言ってくれますからね。
私は6ヶ月点検はやりませんが、12ヶ月点検は購入ディーラーに出してます。それで万全とは言いませんが、基本的にそれでほぼメンテフリーだと考えてます。
つまり、手や服を汚すことなく何千キロ何万キロを、空調が効いたキャビンで、1000kmの道のりだってお尻が痛くなるなんて事はありえないほど快適なレザーシートに包まれ、アクセルペダルすらあまり踏むこともなしに、お気に入りの曲に合わせて鼻歌など歌いながらサクっと駆け抜けることができるわけで。
あと、ヘパフィルターやポーレンフィルターのおかげで排ガスや花粉にさらされる事無くクリーンな空気で健康的にもバッチリです。
あと、何より大量の荷物や大勢の人をハナクソほじりながら運べます。
もちろんドライバー一人っきりで、あとは大量の空気を運ぶのがデフォですけどね!(・∀・)

通行量の多い登り坂を自転車で走るって、全然健康的じゃないですからね。
ゼエゼエいいながら粉塵とPM2.5とパティキュレートとNOXと、つまりひどい排ガスや花粉などの浮遊毒物をどんどん吸い込み続けているわけですから。
「健康の為にやってます」とかいってクルマが渋滞している横のサイクリングロードを自転車で走ったり、ランニングしてたりするのは笑えない滑稽さですね。
ああ、万博記念公園の周回路なんてまさにそんな道ですなあ。(´д`)

そんなわけで自動車ラブ! 自動車最高! もはや神! 早よ来い、自動運転時代! エアカーなどいらん。自動運転があればいい! な私ですから、ウジ虫と同レベルにある自転車のチェーンのメンテとか、超イヤなんですよ。

ロードレーサー買ってから、自転車系のブログなんかも検索して読むことが増えたんですが、けっこうメンテを楽しみの一つとしてやっている方が多くて、そんなブログを見るといつも引いてます。
まあ、自動車でも洗車好き、とわかった時点でその人のブログとはそれでサヨナラするくらいメンテ嫌いな私ですから、もはや生理的な嫌悪だと思っていただけると幸いです。
というか坂が好き、とかと同じ匂いがしますね。
自転車好きはM気質ばっかりか! と。
生理的な嫌悪はやっぱり私がS気質だからなのでしょう。

まあ、それでも自分の命を預けているバイクですから、召使いやメイドロボをもたない私は自分でやるしかないわけです。
いや、「のりりん」のトドロー君(私が一番好きなキャラ(・∀・))みたいにその辺のメンテは全部ショップにまかせるというテもあるんですけど、ショップにもって行くのがそもそもめんどくさいという。
購入店はクルマで行くと駐車しにくいし、自転車で行くと距離があるし、坂があるし、そもそも自転車で行くことが面倒でしょ?
あ、あとけっこうオカネかかっちゃいますからね。
トドロー君は職業柄オカネかけるだけのイミがあって、なるほど、と納得出来るし、必要コストとして趣味の出費的にアリだとおもいますけど、私の様な下々のサラリーマン、しかも社蓄系の人間はオカネ、大事ですからね。

という事でグチを垂れつつ、呪詛を唱えつつ、やらねばならないのがチェーンのメンテ。

ランドナー(ツーリング用)とスポルティフ(通学用)を駆っていた高校時代も、タイヤのメンテに合わせてチェーンのメンテはやってました。
通学用のスポルティフのタイヤの空気は三日に1回。ランドナーは使う直前。
で、チェーンについてはだいたい一月に一回、チェーンメンテの日を決めてやっていた感じです。

で、現在。
今と昔の違いは自転車だけでなく周辺機器にも及んでますね。
高校時代はもちろんノーヘルでした。
もっとも無帽は無謀ということで、ヘルメットの代わりにいわゆるサイクルキャップとか野球帽を被っていましたね。
ツール・ド・フランスだってサイクルキャップか無帽の時代でした。山岳で下りのことを考えて数える程の人が当時「カスク」と言っていたスポンジのバーをつなぎ合わせたような超かっこ悪い保護具を被ってましたが、ほんの一握りでしたっけ。
そう言えば私達はカスクって言ってましたけど、それがメーカー名だったという事は実はごく最近しりました。具体的には自転車用ヘルメットをはじめて買おうとして調べたときにカスクというメーカーが存在しているのを知って「あれってメーカーの名前だったのか!」と膝を打ったような次第です。
そういえば自動車のホーンのことを「クラクション」っていいますけど、アレもアメリカのホーンメーカーの名前です。私はこの豆知識を昔から知ってますけど、知らない人の方が多いっすよね? カスクについては私は「知らない人」側だったと。

話が逸れました。
周辺機器で一番変わったのが「サイクルコンピュータ」いわゆるサイコンの存在です。
高校時代にそんなモンはありませんでした。
でも今はサイコンのおかげで自転車毎の走行距離のチェックが容易です。
つまり高校時代は「月イチ」という期間で区切っていたものを、走行距離で管理する事が可能になったわけです。つまりより合理的なメンテがおこなえるというわけです。

具体的に言うと、私の場合、200kmをメドにチェーンのメンテをやってます。
オートバイに乗っている時は500kmでしたっけ。
これは別にマニュアルとか基準があるわけじゃないのであくまでも我流です。
200kmの理由付けは簡単です。
高校時代に月イチでやってたということでしたが、通学距離×平均自転車通学日数を計算するとざっと300km/月だったんです。
通学では幸せなことにヒルクライムはありませんでしたし、私は昔からスピードを出すこと自体にも全く興味が湧かないタイプだったのでさほど負荷がない走り方だったと思います。立ち漕ぎとか殆どした記憶がないですしね。なのでいまだに立ち漕ぎ(今はダンシングとかいうらしいですが何がダンシングなんだか。ローディとか、チャリダーとかと並ぶ「恥ずかしい自転車用語」の筆頭格ですね。笑っちゃいます)
でも今は、なんだかんだいってあの頃よりある程度負荷掛けて走ってる気がしますし、何より昔よりパーツが軽量化により脆弱です。特に11速対応チェーンとか「え? こんなに薄いの?」って驚くくらいペラペラです。たぶん私、チェーン切りとかなくてもイザとなったら素手で簡単に破断する自信があります。
それくらい薄く、つまりはデリケートだろうなと思って、少し余裕を持たせて200kmという数値を勝手に設定したわけです。
私の場合、通勤では乗りませんし、走行距離はざっと300km/月なので、2ヶ月で3回くらいのペースでメンテをやることになりますね。

まあそういうわけで、多いのか少ないのかはわかりませんが、実際問題として200km走行するとけっこうな汚れがチェーンやスプロケ、ディレイラーのプーリーに付着しています。雨中走行とか一回もやってないのに、です。
果たして皆さんはどれくらいのタームでメンテをされているのでしょうね?

我流のメンテ方法も簡単に書いておきます。

1)ディグリーザーもしくはチェーンクリーナーでざっと洗浄
2)ウエスで液をざっと拭き取った後、水に濡らして固く絞ったウエスで拭く
3)念のために、一応、乾いたウエスで水分を拭き取る
3)WAKOのチェーンルーヴを吹き付ける(チェーンが水で濡れていてもOKな便利品)
4)一晩おいて、ウエスで余分なチェーンルーヴを拭き取る

こんな感じです。
もちろん、プーリーやカセットの汚れなどは別途拭き取ります。もっともカセットまで手入れするのは2回か3回に一回くらいですけど。
今はケミカル用品がふんだんにあるので楽ですね。
高校時代はこんな感じでした。

1)ウエスでざっと汚れを取る
2)ママレモンを少しだけ垂らした水に濡らし、硬く絞ったウエスでチェーンをしごくようにして汚れを取る
3)水で絞ったウエスで拭きまくる
4)乾いたウエスで水分を取るように拭く
5)少し時間を置く
6)チェーンオイルを垂らす
7)乾いたウエスで余分なオイルを吹き上げる

そう、スプレー缶じゃなくて、ポリ容器に入れたオイルだったんですよねー。
オイルは行きつけのサイクルショップからもらってました。
「業務用のエエヤツやから」
ショップのお兄ちゃんはそう言ってましたけど、銘柄その他は不明でございました。
ただ、DIY店等で売っている容器に入った「自転車オイル」などと比べてサラっさらだったのだけは覚えています。

そうそう、写真に写っているチェーン掃除用のブラシ。
メンテ用品を物色していて「これはいいかも」と思って買ったものですが、はっきり言って無駄な買い物だったな、と感じております。200km毎の清掃だとクリーナー吹き付けてウエスで握ってやればほぼ汚れは取れますし、コマの内側に気になるような汚れがあったら使い古しのハブラシ使った方がやりやすいです。なんというか、アメリカンというかおおざっぱな用具だなあ、という感じ。
灯油などの洗浄油につけながらゴシゴシやるのにはいいのかもしれませんが。

あーでも冬になってくるとベランダの作業もおっくうになりますね。
あ、そもそも冬になると自転車で外なんて走らないから問題ないか。(・∀・)

冬でもぬくぬく。やっぱ、自動車最高!(・∀・)

Natsumi Amagase

【文書作成の以来、歓迎です】 口は悪いが愛はある? モノ好き(「物好き」ではない)のフツーのサラリーマン。 主にデジタルガジェット、時たま家電ネタが中心です。最近はややもすると自転車ネタに流れる場合も。 お問合せ先:natsumi%mono-ludens.com ※%を@に変えて送付してください

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