運営の方はもちろん、ボランティアの方々、至る所で応援してくださった地元の方々全員のおかげで感謝の気持ちをもって楽しめました。
まあ、我々の場合は完走といっても全行程40km、イベント中最短のEコースなので本当にサイクリングというよりも自転車の散歩(ポタリングという)と言った方がいい距離かもしれませんが、それでも無事に走り切れたのは前日にサイクリストなら詣でろ! と言われる? 大山祇神社に祈願したおかげかもしれません。
とはいえただの散歩ではなく、最短のEコースでさえ「非日常」を味わえるサイクリングなのは間違いありません。
それはこのイベントが「高速道路(自動車専用道路)を閉鎖して自転車で走っちゃおう」という目的で開催されているイベントだからです。最短のEコースでも「来島海峡大橋」という高速道路、しかも橋を走れちゃう(ダジャレではありませんぞ)というので最も手頃。いわゆるママチャリでも走れるとあって結構人気のコースだったんじゃないかと思います。
詳しくは知りませんが、タンデム車とかファットタイヤのバイクとか長距離を走るのはちょっと……と思われるようなバイクが散見されました。もちろん全員がEコースじゃないと思いますが、そういう変わり種バイクを自慢するために持ち出すにもぴったりなコースがEコースじゃないかと。
私たちは「しんどいのは嫌」ということでこのEコースをチョイスして望みました。
実は2年前の大会(前回)で延々高速道路を走っても「おもしろくない」事を実感していましたので「高速道路は少しでいい」と思っていました。それに片道300km以上の車で走っての参加でもあり、一泊二日の旅程では月曜出勤が辛いという判断もありました。
おかげさまで余裕で走りきり、夕方早めには300km走りきって帰宅できました。早めに就寝できましたので、早起きしてF-1メキシコGPとか観戦できましたのでちょうどよかったと思います。
これ以上の距離(40kmの次は70km、110km、150kmと取りそろえられております)だと日曜は現地付近に一泊してゆっくりして帰るのが正解ですね。
さて、私自身は二回目の大会参加でしたが、いろいろ文句があった前回のネガの多くが解消されていて楽しむ事ができました。
というか、楽しいイベントだったな、という満足感で会場を後にすることができました。
勝因? としてはいくつか考えられます。
1)前回は(結果として)コース選びの段階から間違っていたのでそれが回避できた事
2)前回はミニサイクル(BROMPTON)での参加だったが、今回はロードレーサーで走った事
3)前回はソロでの参加でしたが、今回は同居人と一緒で、かつ現地では知り合いと合流してコミュニケーションがとれたこと
4)前回の流れがわかっていたのであらかじめ覚悟ができていてイライラする事があまりなかった事
5)実は前回のことがあったのであまり期待していなかった事が功を奏した
6)前回より天気がよく、橋上からも海岸線からも景色がよかったこと
7)何より前回より走り込んでいて、体力がついていたこと
今回は「同居人が行きたいというので仕方なく」参加しましたが、前回とは違って思いの外? 楽しかったのでこれなら次回もエントリーしたいと思っております。勝手な話ですな。
でも次回は二倍以上の8000人規模だっていうから、いろいろめんどくさい事になりそうですが、そこは過去の経験を活かしてスムーズな運営を期待しましょう。
もっともかなりの人気イベントになるのは間違いないので、2018年も抽選になる可能性大ですね。
なのでくじ運を身につけるべく修行する事をおすすめします。
もしくはプラス2万円(今回の場合。次回は3万円かもしれませんぞ)払って出走権を買うか。
イベント自体のアウトラインとか概要は多くの人がブログとかでアップされているでしょうからそちらに譲るとして、私はこのイベントに興味を持った人が次回参加する際の参考になるかもしれない、と思われる事柄を書いておこうと思います。
まずはコース選びです。
実は結構重要です。
少なくとも私はそう思います。
ただし、走行距離の話ではありません。
私は前回「高速道路を貸し切りで自転車で走れる」といううたい文句に舞い上がってしまい、最も長距離を(高速道路上)走れるコースをチョイスしました。たぶん同じ人が多くてそのコースが一番人気だったようにおもいます。最初に締め切りになったのもそのコースだったかと。
でも、一回走ってみて高速道路を長距離走るってのはあんまりおもしろくない事に気づきました。
いえ、おもしろいって感じる人がいてもいいと思いますが、景色はともかく自動車専用の高速道路って当たり前ですが自動車用に作っているわけで、一般路と違って道路に表情がないんです。
これ、貧脚だとけっこう辛いんですよ。気を紛らわせる要素が高速道路上には少ないわけで。
横を見れば瀬戸内の島々が広がる風景が見られる(天気がよければですが)んですが、ずっと横を見て走るわけにもいきませんし、綺麗な風景もそのうち飽きますしね。
それよりも前方です。
だらだらとした上り坂がずっと見えているのって心が折れるんです。
なので、高速道路を走る距離にあまりこだわらない方がいいと思います。
重要なのは距離よりゴール地点です。
このイベントにはゴール地点が二つあります。
スタートはどのコースも同じで今治ICからですが、ゴールは今治と尾道の二カ所に設定されています。もちろんコースによって決められている訳です。
前回は尾道ゴールでした。
今治からまずは高速にのって、高速道路をけっこう走って尾道までしまなみ海道を楽しむ70km、というしまなみ海道初心者としては「おお、理想的じゃん」と思えるコースでした。距離もそれなりに手頃だと感じたものです。
でもこの尾道ゴールってヤツがビミョウ……というか、はっきり言って「つまらない」んですよ。
そもそも尾道ゴールって知ってます?
「(なぜか)渡船に乗る」~渡船から下りたらなんか港縁の通路みたいなところに誘導される。
通路をタラタラはしったら「ゴール」のアーチが。
しかも狭い。
かなり狭い。
ご存じかもしれませんが、尾道の港って狭いんです。
とてもじゃないですが数千人規模のイベントとか開ける場所はありません。
なので仮説会場をフロート上に作って、そこをゴール会場としていたわけですが、取りあえず前回はその狭い場所に人が集中して完走証をもらうので精一杯。フィニッシュフードとか振る舞われるはずだったんですが案内もなく見つけても人だかりで、まるでマンガやアニメでよく見るスーパーやデパートのバーゲン会場に群がるオカン達、といった雰囲気で、チキンな私はとてもその中に飛び込む勇気もなく、フィニッシュを楽しむどころか早々にそのぎゅう詰め会場を後にしたわけです。
で、ここからが尾道ゴールのダークサイドです。
今治に宿泊した人は、当然ながら尾道から今治まで地力で帰る必要があります。
バイクで走るとさらに70kmくらい走る事になります。
なので渡船を使うわけですが、時間が合う、合わないなど、帰りの足の確保に奔走することになりますね。
私の場合は山陽自動車道を使ってアプローチする関係で、尾道を宿にしました。
帰り優先の賢い選択だと、その時には思っておりました。
しかし、尾道宿泊は地雷ですぞ。
まず、スタートが全コース今治なので、スタート前に尾道から今治に移動していなければなりません。
なので尾道泊の人はどうするかというと、
1)前日に受付会場でバイクを預ける(段ボール箱に入れて預ける)
2)当日3時とか4時に起きて、今治までの連絡バスに乗らなければならない(もしくは今治までクルマで乗り込む)
一番目もアレですが、特に二番目がめんどくさい。
少しでも遅刻したら(つまり連絡バスに乗り遅れたら)もうアウトです(DNS確定)。
さらに駐車場確保の関係で、尾道に泊まっているのに、連絡バスに乗るために「島」に渡る必要があります。
私の場合、用意された駐車場が尾道の向いの島その名も「向島」というところの、奥まったところにある施設の駐車場でした。
午前3時頃起きて、尾道市街から外れた宿(用意された指定宿の一つ)からクルマで高速道路を走って島の駐車場へ行き、真っ暗な中で連絡バスを待ちます。
連絡バスが来たらそれに乗り、今治の輸送会社の基地(配送センター)へ移送されます。
輸送会社の配送センターにつくと、そこで預けたバイクを受け取るわけです。
そこでバイクにまたがってスタート地点に。
この時点でも夜明け前。
つまりスタートはさらに数時間後。
暗い。
寒い。
暇つぶしする場所などない。
という三重苦の中、取りあえずスタート地点に行くわけですね。
そこでスタートまでの数時間をつぶすわけです。
ソロ参加でしたし、そこがもう苦痛で苦痛で。
何しろ寒いし。
レッドブルとか飲めるか! みたいな?
飲みましたけどね。
ダラダラと書いてきましたが、要するに
「ゴールは今治に限る」って事です。
尾道側はダメです。
というか、これは勝手な感想かもしれませんが、愛媛県に比べると広島県側はあまりやる気がないというか、温度差が大きいですね。
なんというか、仕方なくお付き合いでやっている、みたいなニオイがプンプンします。
尾道側は港付近に場所が確保出来ないので仕方ないのでしょうけど、そんなの言い訳じゃないかなあ。
行政が本気で動けば場所の確保とかどうとでもなる気がします。
何も尾道港にゴール場所を作らなければならないなんて決まりはないわけですし。
あと、今治ICから高速に乗りますが、高速に乗ったまま尾道で下りることが出来ません。
ICの場所の問題もあるでしょうけど、そもそも広島県側の高速道路は走らせてもらえません。向島ICまで走らせてもらうコースがあってしかるべきですが、広島県側の都合で拒否されているんじゃないかと思えます。
生口島で下ろされたあとは、一般道と渡船で尾道に向かう事になります。
なので、広島ボイコット……じゃなくて尾道ゴールはイマイチかと。
というか、このイベントに限らず、スタートとゴールがかなり離れているワンウェイ的なコースは自動車&自転車の組み合わせ参加者には特にイマイチな気がします。
なので今回は最初から今治スタート・今治ゴールで、宿も今治でとりました。
結果、超楽ちんでした。
前回のあのストレスは何だったんだろう、という。
外が寒くても、集合時間ぎりぎりまで駐車場の自車の中で過ごせますし、そもそも尾道泊とは時間的余裕が全く違います。四時台のバスに間に合う必要がありませんし、6時起きで充分でしょう。
帰りもゴールから駐車場までそれほど離れていませんので渡船に乗ったり、丘の上の駐車場に辿り付くのにヒルクライムしたりなんてすることもなく楽ちんです。
次回も今までのパターン通り、広島側にやる気がないようなら絶対に今治スタート・今治ゴールのコースを選びます。
尾道スタート・尾道ゴールなんていうコースを作れば考えますけど、広島県側にはやる気があまり見られないのでムリでしょうね。
おっと広島ナンバーのクルマのマナーが悪かったからオコで、広島批判しているってワケじゃないですからね。(・∀・)
つづくかも。